2011年8月24日水曜日

登山中の熱中症対策

今年の夏はとにかく暑かった。登山中も汗が止まらず、タオルがびっしょり濡れる状態であった。
7月末に高尾山から景信山まで歩こうとしたが、余りの暑さに城山で断念。かつての六甲山縦走の訓練として夏に須磨から縦走して摩耶山を登る予定であったが、余りの暑さに途中で断念したことを思い出した。

我が大学のワンダーフォゲル部でも熱中症で倒れる部員が出た。もう38年も前になる話だが、6月に新人錬成合宿を恵那山で行なった。その当時は、登山中は水を飲んでは行けないということで、自分の担いでいる水を勝手に飲むことが許されない。今では考えられないことであるが、水を飲むとばてるか羅飲んでは行けない、究極の状態を経験しておかないとアルプスを縦走できない、アルプスでは水が手に入らないので水は貴重品であるなど、いろんな理由を先輩から教え込まれ、そのことが正しいことのように思っていた。しかし、とうとう犠牲者が出た。まだ恵那山の中腹であったので、山の木を切って自分たちの上着を木に通して即席担架を作り、4人で担いで林道まで降ろした。すぐに病院に搬送し点滴を行なったが、後遺症として肝機能障害が残った。
私が卒業した年の新人錬成合宿は、伊吹北尾根で行なわれたが、とうとう死者を出してしまった。またも熱中症であった。

登山は、非常にハードなスポーツであり、熱中症は夏ばかりでなく春や秋にも発生する。今では、登山中はこま目に水分補給をとるようにしている。一番気をつけていることは、登山のペース配分である。メンバーやパーティーによって違うが、50分歩いて10分休憩、また急な上り坂が続き水平な道になると超ゆっくりのペースに落として歩きながら休憩をとるようにしている。

水分補給は、最近いろんなスポーツドリンクが発売されているが、大塚製薬のエネルゲンを愛飲している。厚生労働省の基準では、100ml中ナトリウムが40mg以上含まれることとなっていて、エネルゲンは52mg含まれている。しかし、いつも薄めに溶いていたので、今度からメーカーの指示通りの濃さに戻そうと考えている。

基本は体調が良くないときは決して無理をしない、前の日は深酒をせず睡眠を十分取るということでしょうか。
熱中症の医学的なことは、ホームページやブログに多く紹介されているので、そちらを参考にされたい。

日本山岳協会山岳共済会 「登山における熱中症」
http://www.gunma-sports.or.jp/contents/topics/1465/topics2.pdf

広島勤労者山の会
http://hwac.jp/safety/index.html

中日新聞 「恐るべし、夏の登山と熱中症」
http://hwac.jp/safety/index.html

日経トレンディネット 「熱中症予防の新基準、スポーツドリンクの正しい選び方とは?」
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20090709/1027661/?ST=life&P=1

大塚製薬 「暑いとき、無理な運動は事故のもと」
http://www.otsuka.co.jp/health/heatdisorder/care_03/index.html

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