JIS規格には安全標識が制定されていて製造業では既に導入されているところが多いが、建設現場ではあまり採用活されていません。
「JIS Z 9101安全色及び安全標識・産業環境及び案内用安全標識のデザインの通例」です。
しかし、海外の建設現場では広く導入されています。どの国に行っても同じデザインで表示することによって、だれでもわかるようにするということでユニバーサルデザインが採用されています。
現在のJIS規格は2005年に改訂されたものであるが、ISOの最新版(2011年版)に準拠していないので、今のところ海外の現場の安全標識と整合性が取れていません。
日本の建設現場では、未だに左のような安全標識が多いです。建災防の統一標識も日本独自のものでグローバルスタンダードから程遠いデザインです。またそれぞれ安全用品会社の独自デザインで作成されていることが多く、グローバルスタンダードに合わせようとする文化も気迫です。
最新版は、ISO7010:2011(E)Graphical symbols- Safety colours and safety
signs- Registered safety signs
ISOのデザインは、色と形と単純なデザインで非常に判りやすくなっています。
赤: 丸に斜線(赤色): 禁止
赤: 四角(白抜き絵): 防火
黄: 逆三角(黒色枠線/黄色地): 警告
青: 丸(青色地/白抜き絵): 指示・誘導
緑: 四角(白抜き絵): 安全状態
日本の建設現場では、ISO安全標識を採用していないため、グローバルスタンダードから相当遅れていると言わざる得ない。
いずれ、日本国内だけでは事業を継続していくことができなくなると予想されるが、その時、日本の常識は世界の非常識となりかねない。
建設現場もガラパコス状態になりつつある。この状態から早く脱出しにと世界の孤児になってしまうだろう。
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