何か忘れ物はないかといつも心配になるが、チェックリストがあると安心だ。チェックリストは、登山のリスクアセスメントの一部でもある。二泊三日の小屋泊まり山行だと、35〜40リットルのザックを担いで行くことになる。
まず、必要なのが二万五千分の一の地図とコンパスだが、最近は持って行く人が少ない。また、地図を読むことさえもできない。昭文社の山と高原地図だと等高線が薄くて、細かな地形を読むことができない。地図がないと道に迷い遭難するリスクがある。着替えの下着を詰め込むとき、ポリプロピレン製のTシャツかどうか確認する。もし雨に濡れた場合低体温症になるリスクがある。あれやこれやとリスクを想定しながら詰め込んでいく。
チェックリストは長年の失敗等から自分で作成した。最近なくてはならないものになってきたのが、ステンレスのワイヤーである。これは、最近の登山靴のソールがあまりにも早く劣化して剥がれてしまうので、いざという時のためにワイヤーでぐるぐる巻きにするために持っている。また、環境保全のため携帯トイレを持って行くことも常識になる日が近いであろう。今のところキジ撃ちで済ましているが、せめてトイレットペーパーを持って帰ることぐらいは守りたい。
チェックリストにはないが、山での軽い宴会のための酒とつまみのリストを作るのも、山へ行くまでの楽しみの一つである。山では、大酒は厳禁であるが、日が暮れるまで外のベンチで酒をちびりちびりやるのも楽しい一時である。山で事故を起こさずに楽しく酒を酌み交わせるのは天上の楽園に来た気分になる。チェックリストに従って準備し、心の準備をしっかりして安全な登山ができることを望む。
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