2017年6月11日日曜日

神戸山草会による六甲高山植物園自然観察会のご案内

六甲高山植物園では、ニッコウキスゲが咲いています。
また、コアジサイが咲き始めほのかな香りを漂わせています。

7月15日に神戸山草会による自然観察会が開催します。
 日時:2017年7月15日(土)10時30分~12時00分 
              10時受付開始 雨天決行
 集合:六甲高山植物園西入口前(六甲ケーブル上駅よりバス、オルゴール館下車徒歩)
 会費:500円 小学生200円 含む入場料・傷害保険料) 駐車料別
 申し込み方法: Eメール で申し込む
         住所 氏名 年齢 電話番号を明記
 申込先:Eメール:uthai. tomita@gmail.com 神戸山草会自然観察会係まで

2017年4月1日土曜日

六甲自然観察会 2017年4月15日開催予定

六甲高山植物園では、雪の中から水芭蕉や座禅草、ヘレボルス・チベタヌス、土筆、コバイモ、ヒロハノアマナ、ミヤマカタバミ、ショウジョバカマ、バイカオウレンなどが顔を出していました。あと2週間もすると水芭蕉も咲きそろうでしょう。

4月15日に神戸山草会による自然観察会が開催されます。
 日時:2017年4月15日(土)10時30分~12時00分 
              10時受付開始 雨天決行
 集合:六甲高山植物園西入口前(六甲ケーブル上駅よりバス、オルゴール館下車徒歩)
 会費:500円 小学生200円 含む入場料・傷害保険料) 駐車料別
 申し込み方法: Eメール 又はFAX、電話で申し込む
         住所 氏名 年齢 電話番号を明記
 申込先:Eメール:uthai. tomita@gmail.com 神戸山草会自然観察会係まで








2014年7月19日土曜日

安全知識と安全文化のギャップ


先日、インドネシアで現地の政府機関の職員に対し、安全教育を行ってきました。
内容は、リスクアセスメント、個人用保護具、クレーン・玉掛作業、電気作業、海上作業で、私が英語で説明し、通訳がインドネシア語に直すという形で実施しました。

リスクアセスメントの講義中に危険減の特定の演習をグループ討議形式で行いましたが、各人の危険減に対する知識はかなり高いレベルでした。また最後に実施した理解度確認試験の結果も比較的高く、日本の建設会社の職員とほぼ遜色ないレベルでした。しかし、現場ではその知識が活かされず、不安全行動や不安全状態が多発していて災害も数多く発生しており、トップマネジメントからも現場では安全に対して全くと言っていいほど意識が低いということを聞きました。

最低限の安全の知識がありながら、それを活かそうとしない。結果、組織全体、さらには国全体で安全意識が低い状態になっているようです。人間は、周りの環境にすぐに染まってしまう傾向にあり、安全知識があっても、周りがしないからやる必要がない、今までやっていないから今更する必要がないとなってしまうのではないでしょうか。

これは、安全文化が醸成されていないということに起因していると言えます。安全文化は、組織の文化であり個人の能力だけでは解決できません。作業グループ単位や組織の安全文化を醸成する必要があります。方法としては、地道な方法しかなくマネジメントシステムを代表とする欧米のトップダウン型安全管理と危険予知活(KYK)、指差呼称、5S活動などの日本のボトムアップ型安全管理の両方の一部をうまく取り入れること、トップと労働者とのコミュニケーションを密にして安全を優先させる雰囲気を作っていくことです。

これは、インドネシアでの例ですが、安全知識と安全文化のギャップは日本でも存在するのではないでしょうか。

2013年6月5日水曜日

ヘルメットのあご紐

日本では現場でヘルメットのあご紐を締めていないと必ず現場監督員から注意を受けます。しかし、欧米の建設現場の写真を見ると、彼らのヘルメットはあご紐(chin strap)がありません。
これは、安全に対する考え方の違いからきています。日本のヘルメットは、飛来落下用、墜落時用及び電気用ですが、欧米のヘルメットは飛来落下用と電気用です。あご紐(chin strap)がないのは、飛来落下物がヘルメットに当たってヘルメットが頭からズレる、又は外れることによって頭への衝撃を和らげるという考え方からきています。
欧米のヘルメットは、頭の後ろで締めることができ、少々かがんでも落ちないように装着することができます。日本のヘルメットにもそのような機能があるものの、少しちゃちな感じであご紐をきっちり締めていないとすぐ落ちてしまう構造になっています。
さらに、墜落時の対策としては、より厳しいフルボディハーネスの着用が義務付けられています。ただし、風が強い時や、高所作業及び上を見上げるような作業(消防等)では、あご紐(chin strap)を使用することとなっています。
たかがヘルメットですが、日本と欧米ではこれだけ考え方が違うのには驚かされます。
(関連規格 ANSI Z89.1-1997, EN397、労働安全衛生法第42条の規定に基づく「保護帽の規格」)

2013年5月3日金曜日

5S+Safety

5Sは、施工管理(品質/環境/安全衛生)の基本と言われています。日本で5Sは、整理・整頓・清掃・清潔・躾と言われています。しかし、最後の”しつけ”という言葉に対しては違和感を感じる人が多いと思います。誰でもいい歳して躾なんて言われたくありません。だから躾を外して4Sとして活動している所もあります。
TOYOTA WAYの出発点でもあり日本発の管理手法ですが、海外でも多くのところで取り入れられています。海外ではSort, Set in order, Shine, Standardize,Sustainとなります。最後の”しつけ”は、Sustain(維持する)で表し、こちらの方がしっくりするし、これが非常に重要だということがわかります。
5Sは、品質管理によく取り入れられていますが、米国安全衛生技術者協会(ASSE) の会誌3月号でも取り上げていましたが、5SSafetyを加えて、安全衛生活動としてクローズアップしています。

2013年4月22日月曜日

KYKとJSA

日本国内であれば、Tool Box Meetingでどこでも当たり前のように行なわれているKYK(危険予知活動)が行なわれている。しかし、海外ではKYKを採用しているところが極めて少ない。なぜならば、KYKは日本独自の作業員参加型の安全活動です。日本国内の現状も、職長が勝手にホワイトボードに書き込み、皆で唱和してサッさと終わっているところをよく見かけます。海外では、作業員が自ら積極的に危険性などを発言するレベルに至っていないこと、指差し呼称は旧日本軍を連想し馴染まないこと等のために、日本人がいくら指導しても定着しません。
海外でよく行なわれている方法には、Job Safety Analysis JSA)(またはJob Hazard Analysis(JHA)という)があります。TBMで当日の作業の簡単なステップと危険性及び有害性、予想される災害の予防措置をスーパーバイザーのリーダーシップにより作業員に指示する活動としてが行われています。
どちらも手を抜くとすぐにマンネリになってきますが、朝のTBMは出来るだけシンプルな方が良いと思います。最近のKYKは、リスクの見積もりやヒヤリハット、健康チェックまで入っていて複雑すぎます。形骸化したKYKを行なっている場合は、一度リセットしてシンプルなJSAを採用してはどうでしょうか。
 

2013年3月10日日曜日

建設現場における安全の「見える化」

最近、建設現場においても「見える化」という言葉が盛んに使われるようになってきた。
現場に潜んでいる問題は大小無数にあり、製品の品質不良に繋がるもの、労働災害に繋がるもの、さらにそれらが工程遅延に繋がるものがあります。いろんな潜在する問題をできるだけ容易に、かつ早い段階で判るようにすることが「見える化」です。

「見える化」は、トヨタ生産方式のなかで取り入れらたものです。アンドンとラインストップです。製造業でラインを止めるというのは、非常に勇気が居ることだと思います。しかし、問題を抱えたままラインを動かすと、後で取り返しがつかない位大きな問題となります。それよりも問題は早い段階で潰して損失を最小限にする方が良いという考え方です。問題があるラインの箇所には回転灯(アンドン)が点灯し、皆が集まってか問題を解決し、すぐにラインを復旧させるのです。そして、その問題を次のカイゼンに繋げていくのがトヨタ方式です。

建設業でよく見かける「見える化」は、本来の意味の「見える化」ではなく、まだ「見せる化」の段階です。やっていることは悪くはないのですが、安全掲示板に「ヒヤリハット事例」や「良好事例」を掲示したりするのだけでは「見える化」とは言えません。そこから問題を見いだすようにすることが重要です。
店社管理部門は、流行語を使うように安全衛生計画書に「見える化」という言葉を使うことはできるだけ避けたいものです。

2013年1月17日木曜日

防災とボランティアの日1.17

阪神淡路大震災から18年になる。今日は、内閣府が定めた「防災とボランティアの日」です。
一昨年3月11日に東日本大震災が発生した。この時は地震そのものの災害もさることながら、津波による被害(自然災害)と原子力発電所の炉心溶融事故(人災)が大きな影響を与えた。
直下型地震である阪神淡路大震災の教訓は、今回いろんな面で活かされたと思いますが、リスクマネジメントという面では、全く活かされず、現在も同じ状態が続いていると考えています。
リスクマネジメントについては、それぞれの利害を排除して真剣に取り組むことが、日本の信頼と再生につながると信じます。



防災に関係するいくつかのウェブサイトを紹介します。
「防災とボランティアの日」ウェブサイト
「内閣府防災情報ページ」
「人と防災未来センター」ウエブサイト
「国際防災研修センター」ウェブサイト
「京都大学防災研究所」ウェブサイト
「日本技術士会 防災支援委員会」ウェブサイト

2013年1月9日水曜日

建設現場の新規入場者教育

新規入場者教育は、建設現場のルールを作業員に直接伝える絶好の機会です。
どこの現場でも新規入場者教育を行い、現場の安全衛生方針や計画、現場規則、作業手順などを元請職員が直接説明していることと思います。
安全教育を30分以内で済ませるところもあれば、半日かけて実施するところもあり、現場の事業規模に応じて様々です。

しかし、どんなに親身になって説明しても、作業手順を守らない作業員、法違反を犯す作業員がいます。また、健康の不具合を偽って重労働についたりするケースもあります。このような申告は本人の良心に任せるしか手はありません。新規入場者教育を実施したからと言って、全員がそれを守ってくれるわけではないということを肝に銘じておく必要があります。

建設現場におけるヒューマンエラーは、危険であることやルール違反であることを知っていながら危険な行為を起こすことが多いです。製造業や交通機関のヒュウーマンエラーとは少し内容が違います。

現場の安全文化が低いと作業員は危険を冒しても得られる価値(効用・リターン)が大きければリスクのある行動を取る傾向にあります。作業員にリスクを過小評価しないような意識を新規入場時に植え付ける必要があります。

新規入場時教育をまだ経験の浅い若手元請職員や協力会社職長に任せ放しにしていたり、ごく短時間で形式的にやっていると、ルール違反の誘惑が芽生えやすくなるでしょう。

そこで元請職員は、新規入場時から作業員とコミュニケーションをとる努力が必要です。近頃の元請職員は、一日中パソコンとにらめっこして現場にも出ないことが多く、これでは災害が減らないでしょう。

コミュニケーションを築くには初めが勧進です。新規入場者教育は教育の中でも重要な役割を担っています。

2013年1月2日水曜日

安全祈願2013年 川崎大師

安全祈願に川崎大師として有名な平間寺に参拝した。
いつも大勢の人だ。祈願してもらうために本堂の中に入ったが、そこも大勢の人で埋め尽くされていた。
今年は、もう一度「般若心経」について勉強してみたい。般若心経はお釈迦さんが亡くなって500年後に仏教のある一派(大乗仏教)の誰かが作ったらしい。空と無を新たに説いたもので、一旦頭の中を空にして無から新たにスタートすれば、現代ビジネスでいうところのイノベーションに通じるのではないだろうか。
安全は、仏さんや神さんにお願いしても実現することはできない。仏さんや神さんに自分の努力を誓うことではないか。
そして、自分一人で行なうのではなく、いつもお大師さんと一緒にやるンだと思えば心強い。神頼みは止めておこう。
たこ焼きを買うにも行列で、根気と辛抱の必要性を感じた新年であった。

2012年12月18日火曜日

安全衛生担当者が装備すべき個人用保護具(PPE)

安全衛生担当者が現場巡視に行く際、最低限装備すべき個人用保護具(PPE)の代表的なものには、以下のものがあります。安全衛生担当者 は、他の者に対して見本となるべき存在であり、各現場においては下記の基準を満たしたものを装備するように指導する必要があります。(ENは欧州規格、ANSIは米国工業規格、JISは日本工業規格の略です)
  1. 安全靴: 土木の現場では、先芯があるもので、EN3451992 S5ANSI Z 41-1991JIS T  8101 S種いずれかの基準を満足するもの。安全靴は、牛革製であることも条件になっています。また、短靴を使用する場合はスパッツを併用する必要があります。
  2. 保護帽: 一般作業では、EN397ANSI Z 89.1、厚生労働省型式認定いずれかの基準を満足するもの。欧米の保護帽(飛来落下防止が主な目的)はラチェット構造で頭に固定し、顎ひもは標準装備されていません。その理由は、落下物が頭に当たった時、ヘルメットが脱落することによってエネルギーが分散し、頭への衝撃を緩和させるためです。野球のヘルメットと同じ考え方です。ただし、高所作業者は顎ひもが必要です。
  3. 保護めがね EN166:2001 クラス2ANSI Z 87.1JIS T 81472003いずれかの基準を満足するもの。日本では、着用の意識が極めて希薄ですが、欧米ではヘルメットと同じような感じで着用させられます。
  4. 高視認性安全ベスト EN471 クラス2ANSI 107 クラス2の基準を満足すもの(黄色)。日本には特に規格がありません。英国では、道路工事従事者には法令で義務付けられていて、昼間でも視認性を確保する仕様になっています。欧米では、一般工事従事者も着用することが一般的になっていますが、日本では反射チョッキが一部の事業者に採用されているだけです。
  5. 耳栓 EN352ANSI S3.19JIS T 8161いずれかの基準を満足するもの。 
  6. 使い捨て式防塵マスク EN149FFP2)NIOSH認定(N95)、厚生労働省大臣型式検定(DS2)のいずれかの基準を満足するもの。風邪用マスクは、防じんマスクには適しません。
  7. 手袋:皮手袋は、EN388:2004 の基準を満足するもの。その他作業状況に応じた手袋を使用する。綿製軍手は、回転する機械工具で使用すると巻き込まれる恐れがあり危険です。
  8. フルボディーハーネス EN358/EN361ANSI Z 351、「安全帯の規格」(厚生労働省告示第38号平成14225日)のいずれかの基準を満足するもの。欧米では、胴ベルト型安全帯は一般作業では使用禁止になっています。その理由は、胴ベルト型の場合、墜落した時の身体への衝撃が大きく、内臓破裂になるケースもあることから、墜落しても身体を守る思想が貫かれています。
  9. 救命胴衣 EN395USCG、国土交通省小型船舶用救命胴衣の型式承認試験基準(Type-A)のいずれかの基準を満足するもの。
  10. ホイッスル: 巡視中に作業員に危険が迫っているのを発見したとき、または自分自身に危険が迫ったときにまわりに知らせる必要があります。
また、使用に際しては、各国の規格/基準や事業所の安全基準を優先するか、または、それらの基準を上回ったPPEを採用する必要があります。全般的に、欧米の基準の方が日本の基準より遥かに厳しくなっています。まだ、日本は少しでも楽をしたいという消費者(労働者)の意見を優先するメーカーが多く、厚生労働省も労働者の安全を優先するというよりメーカーの販売戦略を優先する意見を尊重しているのではないかと思われます。

とにかく、安全衛生担当者は、きちんとした服装と装備で現場に出ましょう。

2012年12月16日日曜日

シニアエンジニアのストレス

五十歳半ばを過ぎると、今まで考えてもいなかった色んなストレスが増えてくる。

まず最初に物忘れが激しくなる。顔ははっきり覚えているのだがなかなか名前が出てこない。その名前が出てこないことでイライラしストレスになる。また、晩ご飯、何を食べたのか全て言えない。何か一つ思い出せない小皿などがある。私は現在、毎日全て思い出して書き留める訓練をしているが、これもストレスになっている。

仕事上のストレスは、パソコンです。マイクロソフト・オフィスがバージョンアップしたら、今までのボタンがどこにあるか判らない。勝手にボタンの位置を変えるなよ、と画面に向かって怒るが、画面は我々を全く無視したままである。それだけで時間が無駄に過ぎてゆきストレスになってくる。

さらに、この歳になって突然海外勤務に曝されることがある。その場合、英語とは全く無縁の職場からいきなり英語の職場に放り込まれる。最初は、言葉等気にしなくていいからと言われ、その気でその職場に行くと言葉ができなくては話にならないことが多く、手振りを交えてなんとか会話をするのだが、相手に意味が通じずストレスになってくる。ただし、言葉ができることより技術や職務内容が判っていることの方が重要だが....

退職後の生活の不安も、無意識のうちにストレスになっている。そして、体力の衰えがあるが、これはどうしようもないので、有酸素運動と筋力トレーニングに励むしかない。

最も大きなストレスは、人間関係であろう。これは、年齢に限ったことではないが、年を取ると人の話を聞かなくなり、わがままに自分の意見を押し付け周りから鬱陶しがられことが多いです。

これらのストレスをうまくかわさないと「うつ」になる恐れがあります。
エンジニアは、六十歳までは見習いで、六十歳以降が本番です。これらのストレスにへこたれているヒマはないのです。真のエンジニアを目指して、あともう少し修業に励もう。

2012年12月8日土曜日

技術者が情報発信してこなかったツケ

道を歩いていたら、
 突然、杭打機が倒れてくる
 道路際のB型バリケードが倒れてくる
 突然、建設中のビルの上から鋼材が落ちてくる

車を運転していたら
 トンネルで走行中、コンクリート版が落ちてくる
 突然、穴が開いて落ちる
 突然、目の前の橋桁が落ちる 

このような災害に遭遇した時、歩行者や運転者には何の過失もない。また当事者は建設作業の安全性や、出来上がった社会基盤の安全性を信じきっている。安全性が確保されていてこそ安心して社会生活を営むことができる。

最近顕著になった社会基盤の老朽化と、建設現場の不安全作業などにより、シビルエンジニアリングへの信頼性が低下している。技術者は、社会基盤の老朽化している様子をよく見て知っている。しかし、予算がないと何もできない。

なぜ、このようなことになってしまったのだろうか。
技術者が、もっと社会に正確な情報を強く発信してこなかったからだと考えます。

技術者個人では、行政や企業の思惑に左右されて何もできないと思われがちだが、技術者の集まりである技術士会や労働安全コンサルタント会と通して、市民の立場に立った社会基盤の安全性や、社会基盤を整備する際の安全確保について情報を発信して行かなければなりません。

今こそ、技術者の倫理が試されるときです。

2012年10月30日火曜日

安全標識のグローバルスタンダード

JIS規格には安全標識が制定されていて製造業では既に導入されているところが多いが、建設現場ではあまり採用活されていません。
「JIS Z 9101安全色及び安全標識・産業環境及び案内用安全標識のデザインの通例」です。
しかし、海外の建設現場では広く導入されています。どの国に行っても同じデザインで表示することによって、だれでもわかるようにするということでユニバーサルデザインが採用されています。

現在のJIS規格は2005年に改訂されたものであるが、ISOの最新版(2011年版)に準拠していないので、今のところ海外の現場の安全標識と整合性が取れていません。


日本の建設現場では、未だに左のような安全標識が多いです。建災防の統一標識も日本独自のものでグローバルスタンダードから程遠いデザインです。またそれぞれ安全用品会社の独自デザインで作成されていることが多く、グローバルスタンダードに合わせようとする文化も気迫です。

最新版は、ISO7010:2011(E)Graphical symbols- Safety colours and safety
signs- Registered safety signs
ISOのデザインは、色と形と単純なデザインで非常に判りやすくなっています。

    : 丸に斜線(赤色): 禁止
    : 四角(白抜き絵): 防火
    : 逆三角(黒色枠線/黄色地): 警告
    : 丸(青色地/白抜き絵): 指示・誘導
    : 四角(白抜き絵): 安全状態

日本の建設現場では、ISO安全標識を採用していないため、グローバルスタンダードから相当遅れていると言わざる得ない。

いずれ、日本国内だけでは事業を継続していくことができなくなると予想されるが、その時、日本の常識は世界の非常識となりかねない。
建設現場もガラパコス状態になりつつある。この状態から早く脱出しにと世界の孤児になってしまうだろう。

2012年8月16日木曜日

山の安全 伝承編

先日、火打山に登っていた時、上越森林管理署に人から頂いた資料に「山の安全のことわざ」について書いてあったので、いかに紹介します。

<気象と気候>
・赤焼けは天気、黄焼けは台風
・太陽が傘をかぶると雨が降る
・朝雷に旅立ちするな
・朝霧は天気が良くなる
・朝虹が立ったら川越するな
・朝焼けに傘を持て
・夜上がりの天気は長く続かぬ

<音と煙>
・音が近くに聞こえれば雨が近い
・煙が低く這うと雨

<動物>
・犬が居眠りすると雨
・鶏の夜ふかしぁ雨になる
・猫が顔を洗うと雨が降る
・朝から鳶が舞うと雨が降る
・雉が鳴くと地震がある
・キツツキがコツコツいわすと雨になる
・燕が下の方を飛ぶと雨が降る
・フクロウが鳴くと雨が降る

<身体>
・あかぎれが夜に痛むと天気が続く
・雨が降る前には神経痛が痛む

<昆虫>
・朝クモの巣に水滴つけば晴れる
・足長蜂が高い所に巣を作るとその年は雨年
・足長蜂が低い所に巣を作る年は台風が多い
・蟻が引越を始めた時は雨
・小さい虫が固まって飛んでいると雨

<魚と両棲類>
・青蛙が鳴くと翌日は雨が降る
・蛇が木に登ると雨が降る
・蛇やカニが出てきたときは雨が降る

登山のリスクアセスメントは、昔からの伝承も有益な資料として役立つでしょう。


2012年7月22日日曜日

体重減量作戦

5〜7月は、定期健康診断の時期です。そして、その結果に一喜一憂しているしているのもこの時期である。
毎年繰り返されるのが、肥満の増加と生活習慣病のリスクが叫ばれる。

日本人の肥満の割合は、31%です。働き盛りのかなりの人が肥満という実態です。

日本肥満学会基準によると、BMI が、
・18.5未満: 低体重
・18.5〜25.0: 普通体重
・25.0〜30.0: 肥満度1
・30.0〜35.0: 肥満度2
・35.0〜40.0: 肥満度3
・40.0以上: 肥満 4 度


ちなみに米国では

・Underweight(低体重)……18.5以下
・Normal weight(標準体重)……18.5~24.9
・Overweight(やや肥満)……25~29.9
・Obesity(肥満)……30.0以上



肥満は、生活習慣病の根本原因ともいわれ、ガンや循環系疾病に大きく係わっています。


私は、3月末に「ぎっくり腰」を煩い、体重の腰への負荷を思い知らされました。そして体重を落とすことを始めました。5月15日から減量作戦をはじめて2ヶ月が経過した。


減量する際の基本は、絶対に朝昼晩の食事を抜かいないこと。やや少し摂取量を減らすとともに運動量を増やすこと。特に行なったのが有酸素運動であるウォーキングと筋力トレーニングです。

その成果があって、体重は3kg減少し、BMI22.0、基礎代謝量1500kcalを維持しています。減量の秘訣は、毎日定時に体脂肪計(タニタのInner Scan)で測定すること、および活動運動量を活動量計(オムロンのCalori Scan)でした。計測することで、意外と食事や運動に気を使うものです。

米国のような肥満大国にならないように、がんばりましょう。

2012年5月2日水曜日

緊急時、パニックにならないために

東京電力福島第一原子力発電所事故の対応では、首相をはじめ東京電力社長までパニックに陥り、不合理な行動をとったように国民の目に映った。

緊急時、パニックに陥り何をして良いのか分からなくなってしまうことがある。恐怖と混乱が、有能な人間でさえも変えてしまい錯乱状態に陥る。

理性的な人々が一転、不合理な行動を取るようになる。このような状態に陥る前に、自分をコントロールすることが必要である。

そのためには、”S・T・O・P”という言葉を胸に刻んでおく必要がある。ナショナル・ジオグラフィックス発行の「世界のどこでも生き残る完全サバイバル術」の中で述べられているので紹介する。

S・T・O・P

Stop(やめる): 体を動かすことは避ける。座って呼吸を整え心拍数を下げる。数字を3つ数えながら鼻から息を吸い、そのまま3つ数え、また3つ数えながら、鼻あるいは口から息を吐き出す。この呼吸法は、心を落ち着かせ、脳にリラックスするように信号を送ることができる。

Think(考える): 落ち着いたら置かれた状況を見つめ、どう対処できるかを考えよう。呼吸が遅くなると、認知する機能が向上するからだ。

Observe(観察する): 周囲の地形や仲間の状態、特にケガをしていないか把握する。現状に向き合うため何を持ち、何がないのかを見極める。

Plan(計画する): 状況を把握したら、最も効率的な戦略を立て始める。必要に応じ、計画を修正することを忘れてはならない。

さらに5番目のステップも付け加えられるべきと言われている。
Act(行動する): どんな綿密な計画でも実行されなければ、役に立たないからだ。

技術者も常にS・T・O・Pを胸に刻み込んでおくべきであろう。

2012年4月18日水曜日

監督職員の災害

安全管理の指導的立場である監督職員がヒューマンファクターにより被災した場合の対応が一番苦慮する。

いつも朝礼で作業員に安全のコメントを喋っている監督職員が、こともあろうにクレーン台船から平台船に渡ろうとして転落し台船の間に挟まれた。当時やや波があり、渡ろうとした箇所には梯子もなかった。また、行く必要のないところに一人で行って、目撃者は誰もいない。

監督職員がルール違反を犯すと、協力会社や作業員に対し何も言えない状態になってしまう。それだけ監督職員の行動は慎重であるべきで、高い安全意識が求められる。

指導的立場の技術者には作業員の安全を確保するという安全に対する使命感と自ら安全のお手本を示すという指導者意識が必要である。これら意識を持たない者は技術者(エンジニア)とは言えず、指導的立場の職責を全うすることができない。

しかし、最近このような自称「技術者」が増えている。発電所工事やプラント工事等、大規模の建設現場には、専任の安全担当者が配置されていることがある。このような場合、監督職員が安全管理を自分の職務とは思わず、安全担当者に任しとけばよいという傾向に陥る。ライン管理とスタッフ管理の職責の違いを理解していないのである。

若い担当者には、技術者の基本職務は何なのか、もう一度考え直すことも必要である。

2012年4月1日日曜日

想定震度・津波高さの見直し

3月30日と31日、相次いで政府の関連部署から地震に関する情報が発表された。



30日、文部科学省プロジェクトチームより発表された東京湾北部地震(M7.3)の震度分布図です。東京23区及び横浜市の一部が震度6〜7の予想とになっている。この地震は、関東大震災級(M8級)が200〜300年周期で発生する期間の間に発生するM7級の直下型地震を想定している。関東平野に潜り込んでいるフィリピン海プレートがこれまでの想定より浅いことが分かり、今までの中央防災会議の予測を見直したものである。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/03/__icsFiles/afieldfile/2012/03/30/1319353_01.pdf
www.mext.go.jp

31日、内閣府の「南海トラフの巨大地震モデル検討会」は、東海・東南海・南海地震が連動した場合(M9級)の最大の震度及び津波高さを発表した。今回は連動範囲を見直した結果、マグネチュードが東日本大震災やスマトラ地震と同規模となったものです。高知県黒潮町は最大津波高さ34.4mと予測されている。
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/nankai_trough/15/kisya_3.pdf
www.bousai.go.jp


これらの情報から1これら、我々はどうしたらいいのか真摯に考えるいい機会である。もし、この予測通りの地震/津波が発生した場合、完全に防ぐ手当はないのは分かりきっている。しかし、少しでも災害を小さくする必要がある。減災の手を打っておくことである。


特に、産業や市民生活を支えるインフラストラクチャーやユーティリティーの減災対策は、最優先課題である。社会資本整備の投資は、この方面に重点配分すべきである。


東海道新幹線は営業開始してから48年経過し老朽化が進んでいる。一方、JR東海は、東京ー名古屋間のリニア新幹線を計画しようとしている。もし完成する前に東海地震で東海道新幹線が被災したら東京ー関西の交通が寸断され日本経済に大きな影響を及ぼす。利用価値の低い東京ー名古屋間のリニア新幹線は取りやめて東海道新幹線のリニューアルと高速/大容量化を進めた方が国民にとって良策である。


また、この震度予測図で真っ赤に染められているところにある中部電力の浜岡原子力発電所は、いくら中部電力が安全であると言っても市民は安心できない。無理してこのような立地に原子力発電所を維持する必要はなく、現在でも原子力発電所がなくてもやって行けるのであるから、今すぐにでも廃炉とするべきである。


一企業の利益誘導のためにインフラストラクチャーを整備するのではなく、市民の生活の安全・安心のために整備するように方針転換するべきと考える。もう企業経営者や政治家に、いい加減な想定外と言わせてはいけない。

2012年3月17日土曜日

本当の安全文化とは?

メコンデルタのある村で昼食をとったとき、他の客が従業員に目の前にあるヤシの実のジュースを飲みたいと言い出した。

従業員は、早速サンダル履きのままヤシの木に登り、ヤシの実を足で蹴って落としだした。高さ3mでの高所作業だが、安全靴、ヘルメット、安全帯ともに着けていない。昇降設備も命綱もない。日本では、到底考えられないような不安全作業だけれど、彼らにとっては全く夫安全な行為とは思っていない。日常の生活の一部でもある。 
日本の多くの人が彼らの行動を見て、この国はまだ安全文化が低いと言う。

それでは、日本は安全文化が高いのか。いや、とんでもない。
コストがかかるから、市民が反対するからという理由でリスク管理を怠り、挙げ句の果て、想定外であったと行って責任逃れをする。そして、放射性物質を拡散させ多くの人に精神的苦痛をしいて真の原因追及もしようとしない。このような現状を安全文化が高いと言えるのだろうか。

安全文化は一概に見た目だけで比較することはできず、労働者や市民がどこまで危険性を許容するのか基準が異なるのが当然と考える。
日本は、発展途上国の安全文化はまだ低い、というようなことを言っている場合ではない。自らの安全文化について考え直すときである。

安全文化を市民に考えてもらうためには、技術者がその時点で考えるリスクを包み隠さず、分かりやすく説明する必要がある。また、政治家や御用学者は利権を守るために技術者の意見を意図的に隠蔽したり、自分の都合のいいことだけを取り上げるようなことがあってはならない。