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2017年4月1日土曜日

六甲自然観察会 2017年4月15日開催予定

六甲高山植物園では、雪の中から水芭蕉や座禅草、ヘレボルス・チベタヌス、土筆、コバイモ、ヒロハノアマナ、ミヤマカタバミ、ショウジョバカマ、バイカオウレンなどが顔を出していました。あと2週間もすると水芭蕉も咲きそろうでしょう。

4月15日に神戸山草会による自然観察会が開催されます。
 日時:2017年4月15日(土)10時30分~12時00分 
              10時受付開始 雨天決行
 集合:六甲高山植物園西入口前(六甲ケーブル上駅よりバス、オルゴール館下車徒歩)
 会費:500円 小学生200円 含む入場料・傷害保険料) 駐車料別
 申し込み方法: Eメール 又はFAX、電話で申し込む
         住所 氏名 年齢 電話番号を明記
 申込先:Eメール:uthai. tomita@gmail.com 神戸山草会自然観察会係まで








2011年1月12日水曜日

本格的な電気自動車の登場

日産のEV(電気自動車)「リーフ」が、昨年12月22日に国内第1号として神奈川県庁に納車された。

リーフは、開発やモーター・電池の製造、車両の組み立てなどが神奈川県内で行われている、Made in Kanagawaの車である。三菱自動車のアイミーブと同様、ガソリンを全く使わない純粋なEV(電気自動車)で、かなり先進的な車である。

性能も市内走行には全く問題はないようだ。一充電時の航続距離はJC08モードで200kmもある(米国のLA4モードでは160km)。JC08モードは、新たに義務づけられた燃費の測定モードで、今までの10・15モードよりさらに実走行に近い厳しい基準である。ちなみにアイミーブは10・15モードで160kmと発表されているので、リーフの性能はかなり優れているように思われる。

電気で動くため冠水路や雪道走行の場合、電気がショートして使い物にならなくなるのではと、販売員に聞いてみると、完全に防水処理が施され、実際に冠水路の走行テストを行って問題ないことを確認しているそうである。

ガソリンの消費がなく、CO2を直接排出しないのでこれほど環境に良い自動車はない。しかし、普及には数々の問題がある。
まず、第一に価格が高いこと。リチウムイオン電池の生産コストが高いことが主な原因である。ただし、生産量が増加すれば価格が下がると予想される。
第二に、充電設備がごくわずかしかないことである。NEXC0のサービスエリアに急速充電設備がなく、長距離高速走行ができないことである。

日本の将来技術を育てるためには、高速道路を無料にするために予算を投入することより、電気自動車の普及のための補助金や充電設備設置の補助に予算を投入すべきです。太陽光発電の補助金を廃止したために、それまで世界第1位の生産量を誇っていたソーラパネルがあっという間にドイツや中国に抜かれた苦い経験がある。
政府が電気自動車を短期間に普及させ、世界をリードして新たな産業に育てるという方針をはっきりと立てる必要がある。中国メーカーも電気自動車の開発を急いでおり、のんびりしてると中国に先をこされるかもしれない。

日産による電気自動車の大量生産の開始は、今後の日本の環境問題と工業技術を考える上で、エポック・メーキングになると思われる。

日産リーフの仕様
 ・車体寸法: 全長 4,445 mm、全幅 1,770 mm、全高 1,545 mm
 ・車両重量: 1,520 kg
 ・乗車定員: 5 名
 ・JC08モード交流電力消費率: 124 Wh/km
 ・JC08モード一充電走行距離: 200 km
 ・駆動用バッテリー 総電力量: 24 kWh
 ・最高出力: 80 kW(109ps)/2,730〜9,800 rpm

参考資料; 日産EVのウェブサイト

2010年12月8日水曜日

グリーンビルディング

先進国の温室効果ガス排出削減の目標を定めた京都議定書は、2012年で期限が切れる。メキシコで国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP16)が始まったが、先進国と発展途上国の溝は埋まりそうにない。しかし、先進国においては低炭素社会への大きな流れは止まらない。

建設関係においてはグリーンビルディングの取り組みが始まっている。
グリーンビルディングとは、米国建築業界を中心とする民間企業によって組織・運営されている「米国グリーンビルディング協議会(US Green Building Council1)がすすめているもので、環境に配慮した建築物や不動産を指し、一般的に、「環境配慮型不動産」などと称される。
すなわち、環境も人間も健康でいられるべく、デザイン・施工・メンテナンスされた建物のことをあらわす。商業ビルでも住居ビルでも、新築でも中古物件をメンテナンスしたものでも、基準を満たせばグリーンビルとしてみなされる。

グリーンビルディングの認証は、LEED (The Leadership in Energy and Environmental Design)というグリーンビルディング格付け基準をパスしたビルのみである。
認証の基準は以下の6つの項目に分かれている。
 1. 敷地の持続可能性
 2. 水効率
 3. エネルギー
 4. 資材・資源
 5. 屋内環境基準
 6. 革新性と設計プロセス

日本には、独自の性能評価ツールである建築物 総合環境性能評価システム (CASBEE Comprehensive Assessment System for Building Environmental Efficiency) がある。いずれも建物のライフサイクルにわたって持続可能性能を審査し改善を図る環境性能評価ツールである。

これらの評価は、まだ日本では普及していないが、近い将来、投資家の関心の高まりから、CSR目標に環境負荷低減を掲げる企業にとってこのようなビルに入居することや、設計施工することが必須うになることが間違いない。すでにコンビニエンスストアでも太陽光発電やLED照明、ヒートポンプを採用したりするところが増えてきた。

日本は技術力では世界をリードするが、グリーンビルディングの認証システムでは米国に主導権を握られることが予想される。日本のしくみづくりの弱さが表面化しないうちに手を打つ必要がある。

2010年10月13日水曜日

COP10

CBDCOP101018日から日本で開催される。

正確にはConvention on Biological Diversity /Conference of the Parties(生物多様性条約第10回締約国会議)の略で、さまざまな生き物とその生息環境の保全や、生物資源の利用方法などについて議論される。この条約は、(1)生物多様性の保全、(2)生物資源の持続可能な利用、(3)遺伝資源の利用から生じる利益の公正かつ衡平な分配を目的としている。

生物多様性とは、三つの要素からなり、第一の「種の多様性」は、地球上にはたくさんの種の生き物がすんでおり、互いに関係しあって生態系をつくっている。第二は、「遺伝子の多様性」で、遺伝子の多様性が、病気などによる弱い固体の死滅を一部にとどめ、その種の絶滅を守っている。第三は、「生態系の多様性」で、地球にはさまざまな環境に適応したさまざまな生き物がすみ、独特の生態系をつくっている。

我々人類は、このような生物多様性の環境の中で生きている。人類は、生物多様性により、直接的にも間接的にも多くの恩恵を受けていることを理解しなければならない。しかし、生物多様性の保全は、簡単ではなく、既に開発を果たした先進国による規制推進と、規制によって思うような開発が行えなくなることを危惧する途上国の対立がある。また、先進国の会社による途上国の遺伝子資源による利益の独占など、途上国からの不満が噴出している。

生物多様性の保全は、経済活動にも影響を及ぼし、先進国による途上国への経済援助と人材育成、教育支援、利益の分配が鍵を握るであろう。

デフレスパイラルから抜け出せず不況に苦しむ日本が、議長国としてどのような結論を導き出すか、注目する国際会議になりそうだ。

2010年9月1日水曜日

紙の大量消費

アメリカ人はハンカチを持たないということを聞いたことがある。

北米のある国のトイレに入るとペーパータオルが備え付けてあり、濡れた手をそれで拭いてゴミ箱に捨てている。お尻を紙で拭き手も紙で拭く。紙を消費しまくっている。
東南アジアでは、トイレにお尻を洗うビデを備えているところがあるが、意外と紙がないところが多い。ましてや手を拭くための紙などほとんど備えていない。アメリカはパルプを輸入して他国の森林資源を大量に消費しているのである。

トイレットペーパーも桁違いの大きさだ

手を拭くのもロールペーパー

ハンカチ一枚あればこんなに紙を使わなくて済む。

アメリカ人はなぜハンカチを使って、紙の消費を押さえようとしないのだろうか。
日本はほとんどの人がハンカチを持っているのでまだ健全なのであろう。ただし、企業におけるコピーの紙の使用量は凄まじいものがある。

電子化された文書は、画面上でミスを見つけることが難しく、つい印刷してしまう。また、日本の社会ではまだ書類に印鑑が必要な場合が多く、紙が必要となる。印鑑を電子認証することが、紙の使用量削減に不可欠であろう。

森林を大切にしない文明は必ず滅びる。ギリシャがそうであった。さらに、自国の森林を保護して他国の森林を消費するのは最低の文明である。

2010年4月11日日曜日

高尾の森植樹祭

我々の会社の仲間6人で、日本山岳会が主催する「高尾の森植樹祭」に参加した。
約700人に近い人が参加し盛況であった。


高尾山は我々のホームゲレンデでもあり、荒廃した森林の再生する活動に賛同し協力することにした。


English version are here.


植林作業にあたり、安全のためヘルメットと手袋の着用が徹底される
現場に行くにも、とにかく長い列だ

植樹する木は、広葉樹だ
カツラ、トチノキ、ムクノキなど、29種、1600本

植える場所はすごい傾斜地で、作業に苦労する

降りるのも危険だ

ちょうど目の前に、いつもの景信山が見える
いつもはあの上で酒を飲んでいる
でも今日は労働だ

English versuion are here.

2009年10月30日金曜日

太陽光発電の買取り制度

新たな太陽光発電の買取り制度が11月1日よりスタートします。
経済産業省資源エネルギー庁は太陽発電を使って家庭で作られた電力のうち自宅で使わないで余った電力を、1キロワット時あたり48円で10年間電力会社に売ることができるようにします。買取りにかかった費用は、電気を利用する人全員で負担する、「全員参加型」の制度となっています。
この制度により日本の太陽光発電導入量を拡大することで、エネルギー源の多様化に加えて、温暖化対策や経済発展にも大きく貢献できるものと期待されます。
ただし、当初は住宅用48円/kWh、非住宅用は24円/kWhです。以前制度の倍額になりましたが、ドイツのような思い切った制度とは言えません。どうせ全員参加型とするのであれば、ドイツ以上の買い取り価格にして、新しい産業を育てることを考えた方が得策です。
太陽光発電パネルは以前は日本が生産量世界一であったものが、今ではドイツに大きく抜かれています。原因は太陽光発電の余剰電力の買取価格を市場価格に委ねずに、発電コストを上回る価格で買い取らせることを保証したためです。その結果、家庭での導入が進み、太陽光発電パネルの販売量が増えたため製造コストが下がり、新たな需要を生んだためです。
ドイツの太陽光発電余剰電力の買い取り価格は、基本は45.7セント、屋上または外壁一体型の場合には,30kW以下なら57.4セント、30〜150kWは54.6セント、150kWを超えると54.0セントとなります。
とにかく、新たな太陽光発電の買取制度は、環境負荷低減と新たな産業の育成の第一歩と考えます。中国や米国も同様のことを考えており、世界戦略を考えてもう少し制度を補強してもらいたいものです。
詳しくは、資源エネルギー庁ホームページを参照
http://www.enecho.meti.go.jp/kaitori/index.html

2009年10月12日月曜日

山のトイレ事情

山で一番気になるのはトイレです。通常は登山口や山小屋で大便を済ませるのですが、どうしても山行途中で行きたくなることがあります。緊急事態の場合はどうしても野外で用を足すしかありません。以前は大便のことを「キジ撃ち」、小便のことを「ハト撃ち」、女の人の用足しを「お花摘み」と呼びました。

しかし、今、登山道から林の中に入ると白いものが散乱していて異様な状態です。ティッシュペーパーが分解されずに残っているのです。高い山ではバクテリヤが少なく、自然浄化作用が働きません。昔は山の水を美味しく飲んでいたのですが、もう大腸菌に汚染されていてほとんど飲むことができません。

高山の山小屋にはトイレが備えられています。今まで、ほとんどのトイレが地下浸透式でトイレットペーパーは別の箱の中に入れる方式でした。登山客が少ない間は、自然浄化作用で自然界に対する負荷も大きくはなかったのですが、深田百名山を利用したツアー登山のおかげで、あまり訪れる人が少なかった山にも、ただピークを踏みたいだけの人が押し寄せ、自然浄化では処理できなくなっています。

山に囲まれた尾瀬では地下浸透方式だと長い年月の間に汚染が蓄積されてしまう恐れがあります。そこで尾瀬のトイレには全て合併処理浄化槽が設置され、汚水を湿原に流れ込まないように配慮されています。トイレットペーパーなどの固形物は脱水・乾燥した後にヘリコプターで域外に搬出しています。しかし、その維持管理に多大な経費がかかり、1回100円の協力金を支払う仕組みになっています。したがって、尾瀬では絶対に「お花摘み」や「キジ撃ち」をやってはいけません。


尾瀬沼の公衆トイレで合併浄化槽で浄化して放流しています。ちなみに、屋根の妻部に付いているカメラは、尾瀬のホームページで有名なライブ映像のカメラです。

沼尻にあるトイレですが下のタンクにためて、ヘリコプターで搬出しているようです。

尾瀬の関連情報は、こちら

米国のグランド・キャニオン河川管理事務所では携帯トイレとして十分な容量の容器と知識、そしてすべて持ち帰るという誓約なしにはどんな川旅も許可されません。犬の散歩ではビニール袋を持って生暖かい犬のウンコをつかんで持ち帰っていますが、山でも自分のウンコは自分で持ち帰るのが当然であると思います。犬のためにできることは自分に対してもできないといけません。このことが当たり前になると、野外でのびのびとウンコする方が気持ちがいいかもしれません。ただし、それをザックに入れて持ち歩くことに抵抗感が残るかもしれません。

「山でウンコする方法」の著者であるキャサリン・メイヤーも「しかりと安全に処理すれば臭いがもれれることもないのだから、自分の大腸からビニール袋に移動した程度のことじゃないかという発想の転換をして欲しい」と述べています。

2009年9月19日土曜日

国際海岸クリーンアップ

毎年、アメリカの環境NGO「オーシャン・コンサーバンシー Ocean Conservancy」の呼びかけで、世界の80カ国以上と地域で、9月19日前後に、海岸の清掃や海底ゴミを回収して調べる「国際海岸クリーンアップICC ;International Coastal Cleanup」のキャンペーンが展開されています。

 オーシャン・コンサーバンシーは、人間の出す廃棄物によって犠牲となる海洋生物が近年増加しているという報告を受け、1986年に海岸ゴミを拾いながらゴミの実態を調査するクリーンアップをはじめました。何がいくつあるのか、どんな材質のものか、それがどこから来たのかなどを突き止め、結果を集計分析して海の汚染物を元から絶つための方策を企業や行政に低減しています。
 このクリーンアップ・キャンペーンはボランティア活動が主体で、海上に投棄されるゴミの撲滅を、市民の協力を得て海洋環境の改善に少しでも役立てようとする第一歩にすぎません。少しでも多くの人に関心を持ってもらえるように、地道な活動を進めています。(一部、JEANホームページより転載)

 日本では全国クリーンナップ事務局(JEAN ;Japan Envioronmental Action Network)
が中心となり、国内の多く会場でキャンペーンが予定されています。
私は、JEANが主催する神奈川県の鵠沼海岸会場(9月12日)に行ってきました。

環境に関する関連記事は、ここを参照してください

English page is as follow :http://tomstar-mount.blogspot.com/2009/09/icc-at-kugenuma-kaigan.html

  通常の海岸清掃とは異なり、海岸を清掃することはもちろんのこと、そのゴミの発生源を特定して、発生源に働きかけてゴミを減らすことを目的としています。そのため、全世界を同じ時期に同じ方法でゴミを集め、そのゴミを分類調査し、アメリカの本部にデータを集積して、ゴミの発生源に対策を取ることを働きかけています。

  清掃・調査方法は、ある決められた面積を20分かけて清掃し、集めたゴミを40分かけて分類、計測します。グループ毎に分かれてみんなでゴミをプラスチック類、タバコの吸い殻、ペットボトルなどに分類します。

今回は、約400人ぐらいの参加でした。団体や個人の参加等さまざまです。

  そのなかで、タバコのフィルターの多さに驚かされました。サーファーが沢山いましたが、みんなが海岸にタバコを投げ捨てているとは思えません。事務局の話では、市中の排水溝に投げ捨てられたタバコの吸い殻が、雨水とともに海に流れ、それが海岸に打ち上げられたそうです。JTの職員に見せたいぐらいです。このフィルターを海亀や鳥が間違って食べて、腸閉塞等を起こして死に至ることを.....

  恐ろしい注射針等も発見されました。海外から流れ着いたゴミも沢山あります。海洋ゴミは一国だけでは対応が難しく、周辺国との連携が必要です。また海とは関係のなさそうな町中の排水溝なども関係しているので、多くの人に関心を持ってもらいたいものです。

Ocean Conservacyホームページ :
http://www.oceanconservancy.org/site/PageServer?pagename=icc_home

JEANホームページ :http://www.jean.jp/common.html

ICCキャンペーンの情報は海守からも頂いています。海守ブログは、以下の通り http://blog.canpan.info/umimori/archive/412


2009年9月11日金曜日

「海の森」、「瀬戸内オリーブ基金」プロジェクト

昨日、東京有楽町で全国建設業災害防止大会が開かれ、安藤忠雄先生が「建設業の責任」という題目で特別公演をされました。

そのなかで、東京湾にあるゴミ投棄でできた埋立地を「海の森」にするプロッジェクと提唱されていました。安藤忠雄先生は、本音を独特の声で述べられる関西人らしい人です。関西ではアンタダさんと親しみを込めて呼ばれています。「海の森」プロジェクトも「瀬戸内オリーブ基金」と同じ趣旨で提唱されています。

昨年、直島の直島美術館(アートサイトベネッセ)で学芸員の方から解説を聞き終わって解散したとき、すぐ横の椅子にどうも見たことのあるオッサンが座っていると思ったら、アンタダさんでした。まさか本人がすぐ横にいらっしゃるとは思いもしませんでした。夕食も隣のテーブルで、何となく親しみを感じます。

「瀬戸内オリーブ基金」には、私も賛同し、ベネッセハウスにある募金箱や、ユニクロにある募金箱に多少ですが募金をしています。また、「瀬戸内オリーブ基金」が助成する緑化運動の一つでもある「男木島に日本有数の水仙郷をつくるプロジェクト」にも参加し、山の中に水仙を植えてきました。

「瀬戸内オリーブ基金」趣意書は、以下の通りです。(全文転載)

−美しいふるさとを次の世代に−

わが国最大級の産業廃棄物の不法投棄事件として注目を集めた豊島事件は、ただひたすらに「豊かな島を後世に残したい」と闘ってきた島民たちの25年にもわたる運動の末、今後は隣接する島の一つである直島に処理施設を設け、廃棄物を完全に撤去・無害化するという道筋を得ました。しかし、かつての緑あふれる豊かな島を取り戻すという産廃撤去よりも困難な新たな闘いはまだ始まったばかりです。
「豊かな海」瀬戸内海は、海上交易で文化や産業を育み、一方で一万年にわたって島々や沿岸の住民に海の幸をもたらしてきた世界でも有数な閉鎖性海域です。わが国は六千八百五十二もの島々からなっており、瀬戸内海にそのうちの一千ほどの島が点在しています。
都会では経済効率が最優先され、すでに町に緑の入り込む余地がなくなりつつある現在、瀬戸内海の島々が本来もつ、海と森との絶妙な関係や自然が共存できる環境は、都会が求める経済的豊かさとは異なる価値観を与えてくれています。
私たちはこの考えのもと、かつての緑あふれる自然の再生を目的とし、豊島及び直島から瀬戸内海周辺一帯を対象にオリーブの木をはじめとした緑化活動を行うため、内外の多くの方々に志を募ることを決意しました。

この運動は、そこで生活する人々と共に植樹し、育てつづけることによって、一人一人が環境を守り、自然と共に生きてきた人類の原点を見直す意識を促そうをするものです。そして、大きな打撃を受けた豊島をはじめとする瀬戸内海の島々を結び、次の世代へ美しいふるさとを託すことを目的としています。多くの方々にこの趣旨をご理解いただき、ご協力いただけることを心から願っています。
呼びかけ人
中坊公平
安藤忠雄

NPO法人「瀬戸内オリーブ基金」ホームページ http://www.olive-foundation.org/

「海の森」プロジェクトホームページ http://www.uminomori.metro.tokyo.jp/

次世代に瀬戸内海の緑を復活することが、我々世代の使命です。

2009年8月2日日曜日

海岸漂着物処理推進法

「海岸漂着物処理推進法」が7月8日、成立しました。

今まで国内外から漂流する海岸漂着ゴミをボランティアに頼り収集していましたが収集したゴミの処分の責任分担が曖昧なために費用が捻出できずそのまま放置されるというケースが多くありました。それを法律により、海岸管理者である都道府県が漂着ゴミの処理に必要な処置を講じなければならないというもので、国も必要な費用を都道府県に補助する義務を負うとされています。

ただし、海のゴミは海面を漂っているゴミばかりではなく、海底にも多くのゴミが堆積しているようです。そのゴミをどうするのか、底引き網にかかったゴミを漁業関係者が持ち帰って処分すればいいと考えたくなりますが、莫大な費用と手間がかかり、この法律でも対象としていないことから、海へまた投棄しているのが現状です。海は国民の共通の財産であり、このようなゴミも漂着ゴミと同等の扱いで、行政で処分を行うべきです。

瀬戸内海全域には13,000t以上のゴミが堆積していると推定されています。
私が以前加入していた「海守さぬき会」がこの問題に真正面から取り組み、
「海底ゴミ 目に見える化 計画」海底堆積ゴミ一掃大作戦2009in高松沖というキャンペーンを始めるそうです。

詳しくは、海守ホームページを参照してください。
http://blog.canpan.info/umimori/archive/401

本日、8/2(日)午前9時より、高松市瀬戸内漁業協同組合前にて出陣式です!
私も、高松にいればボランティアに参加するところなんですが、力になれなくて残念です。

死の海になりかけた海底からゴミを取り除けば、海がよみがえりおいしい魚を食べることができます。

2009年6月15日月曜日

建設機械もハイブリッド時代が到来

自動車はハイブリッドの時代が到来したようです。

ホンダのインサイトが軽自動車を除く自動車の販売で1位になり、トヨタの新型プリウスも大量の予約注文が入っているそうです。どちらも自動車の価格を庶民の手が届く200万円前後に下げたこと、税金が安くなること、今後も燃料価格の高騰が予想され燃費の良い車に乗り換える動きにつながったと考えられます。プリウスの燃費1リットル当たり38kmは、スズキのワゴンRの25kmを大きく上回ります。

重機の世界でもコマツがハイブリッド・バックホウPC200-8 Hybridを発売する予定です。プリウスではブレーキを踏んだとき回生電流がバッテリーに供給される仕組みですが、バックホウでは旋回する際、回生電流がバッテリーに蓄積される仕組みらしい。従って、掘削など旋回する動作が多い作業はモータの補助が働き、燃費が30%程度低くなるそうです。

逆にブレーカー作業のように旋回を伴わない作業は燃費低減効果があまりないそうです。 エンジンは一クラス下の機械の物を搭載し、旋回はモーターを使用しているので音が静かになります。一方静かな重機は気が付かない内に近づいてくるので少し怖いような気がします。 まだ、少々価格が高いようですがハイブリッドの時代が着々と近づいているようです。

詳しい情報は、㈱コマツのホームページ

2009年3月30日月曜日

高速道路の割引開始

 緊急経済対策の高速道路料金割引が始まりました。

 大阪近郊、東京近郊を除いて高速自動車道をどこまで走っても上限1000円、本四連絡橋も1000円で通行でき破格の安さです。私も四国にいて2年間何回も明石海峡大橋・鳴門大橋を渡りましたが来月引越しとなり、利用出来ないのが残念です。

 この高速道路料金割引は将来のために本当にいい政索だったのでしょうか。
 
 対象が乗用車と自動二輪なので物流価格を下げる効果が無く、製造業に経済効果が及びません。地方への人の流れが増えて地方の消費が増えるというのが目的と思います。しかし、一次的に都会人による地方への行楽が増えるでしょうが、次第にストロー効果が顕著になると考えます。
たとえば、徳島の人が徳島駅前のそごうデパートに行くのではなく、車で神戸に出て大丸百貨店に行くとか、熊本や大分から福岡の阪急百貨店(新規出店)に買物や仕事に行くなど 地方の経済の落ち込みがますます加速すると思われます。

 また、政府がなぜ高速道路だけ値引きのための補助を行うのか不思議でなりません。
乗用車は燃料効率が船や鉄道に比べて悪く、同じ数の人や物を運んでも燃料を多く使いCO2を多く排出します。
 地球温暖化防止やエネルギー資源の節約が叫ばれる中、どうせ実施するなら、エネルギー効率の良い新幹線や離島を結ぶフェリーに補助金を投入すべきです。一方でCO2削減や化石燃料の節約を推進しなければならないはずなのに、やっていることがちぐはぐです。
これは選挙対策としか思えません。

 個人的には高速道路の値下げは助かりますが、数年後財政赤字となって負担しなければならないようなことだけは避けてもらいたいものです。


 

2009年3月17日火曜日

経済発展を確保しながら自然環境を維持することの難しさ

瀬戸内海も見納めになりそうです。

瀬戸内海国立公園の中に巨大な橋を作ることに、賛否両論があったと思います。自然のままの景観を残すか、利便性を獲得するか大きな選択です。四国島民にとっては生きていくためにはある程度、自然環境を犠牲にすることは止む得ないという選択肢を選んだのでしょう。

瀬戸大橋のおかげで、本州と四国を結ぶ足は大変便利になった。いまでは高松から岡山まで50分ほどで結んでいます。また、三ノ宮へは鳴門大橋と明石海峡大橋経由で高速バスが2時間30分ほどで行けるようになりました。
この海岸は沖縄ではありません。直島の海岸も沖縄と変わらないぐらい美しいです。ひょとしたらポニョがいるかもしれません。
                  「崖の上のポニュ」のポスターより転載今でも高松と宇野をフェリーが結んでいます。高松のすぐ沖合いにある女木島から行き交う船を見ていると気持ちが落着きます。古代海人族のDNAを受け継いでいるのかもしれません。

男木島の燈台です。AISの普及で燈台の役割もなくなったと言われていますが、電子機器に頼らずアナログの設備は残すべきです。高松で私の一番好きなビューポイントです。海から見る高松市内は近代的なビルが立ち並んでいるように見えますが、自然海岸が無くなってしまっていることが残念です。港湾計画は岸壁やバースを作ることばかりで、自然海岸を復元するようなことはまれです。経済性に乗らないと東京の中央政府が予算を出さないからです。

2009年2月12日木曜日

海守の紹介

先日、高知県室戸市室戸岬町の椎名漁港内の堤防で、覚せい剤計約120キロが入ったキャリーバッグが発見され、沖合いを航行していた中国船が取調べを受けています。

不審船による麻薬・覚せい剤・武器の取引や、工作員による拉致事件など海からの脅威は至る所に存在しています

わが国の沿岸域は総勢1万2千人の海上保安部が警備にあたっていますが、海岸線延長が3万4千Kmに達しとてもすべてをカバーできません今回の覚せい剤取引でも民間人の通報によりうまく海上保安部にバトンタッチすることができました。

そこで、注目されるのが、「海守」の組織です。
海守は、海を見守る情報ネットワークとして、海守会員の日常生活および社会活動を通じ、海上における不審な事象や海洋汚染についての監視や、海岸の保全などを支援するなど、国民生活の安全確保と海洋環境の保全を目的に、社会に貢献する活動を推進する、(活動規 約第1条)となっています。

活動資金は日本財団から出ていますが、海上保安部、海上保安協会と連携した会費無料のボランティア組織です。おもに流出油の処理の講習や海岸清掃、植樹などの活動をおこなっています。

海洋環境の保全に興味をお持ちの方は、いちど海守のホームページをのぞいて見てください。
http://www.umimori.jp/pc/index.html

2009年2月7日土曜日

今、日本海が危ない

今から2万年前の地球は最後の氷河期の末期にあたり、海水面は現在より130~140mほど低かった。その後徐々に気温が上昇し、7千年前~9千年前の縄文時代早期に急激な気温上昇に伴う海水面の上昇が起こり、現在の海水面に近づいた。いわゆる縄文海進である。
現在、工業化の進展で二酸化炭素などの排出量の増加により、かつて地球が経験したことのないスピードで地球温暖化が進展している。その結果、北極海の氷やグリーンランドや南極の氷床の融解が始まり、100年後には海水面が13~94mm上昇すると予測されている。(東北大学第1回環境フォーラムより)

海水面の上昇は各地の気候に大きな変化が生じる。洪水、砂漠化、巨大台風、凍土の融解など人間の生活空間が縮小し、利害の衝突による民族間の紛争がますます激しくなることが考えられる。

いっぽう地球温暖化で恩恵を預かる人達が生まれている。北極海の氷か解けることにより、採掘が可能になってきた北極海やバレンツ海の海底油田と天然ガス田である。すでに原油の輸出量はロシアが世界第2位、ノルウェーが第5位、天然ガスはロシアが世界第1位、ノルウェーが第3位になるまでになった。その天然ガスがスエズ運河を通って東京ガスに供給されている。
また、将来極東から欧州へのコンテナ輸送が北極海経由になることが予想され、韓国サムソン重工業で大型砕氷コンテナ船の建造が進められている。

このような状況において、氷山とタンカーの衝突事故の発生も予想され、原油が北極海を汚染するリスクが高くなっている。かつてナホトカ号が座礁して日本海沿岸が油で汚染し深刻な影響を与えた。その当時私は京都府舞鶴で発電所の放水口工事に携わっていたが、急遽海岸に流れ着 いたオイルボールの回収に走り回った。多くの人がボランティアに駆けつけ必死で回収活動をしたが、その記憶も忘れ去れそうな感じである。

しかし、現在あの恐怖が日本海でいつ起きてもおかしくない状況だという。
ロシアサハリン州で原油の出荷が始まり大型タンカーで日本海を通って中国へ運ばれている。そのタンカーがソーラス条約締結国同士では入港できないような安全基準を満たさないロシアの老朽船らしい。(日本の石油元売り各社もスポットで輸入を始めている) ロシアは老朽原子力船を日本海に投棄するし、日本にとって中国以上に環境負荷の脅威国である。
先日、海守の「流出油災害ボランティア基礎講習会」に参加した。油処理の基本からの勉強である。その中で改めて自分の理解不足がわかった。

油処理剤は中和剤ではなく分散剤であり、油を細かくして分散させ、バクテリアや光により二酸化炭素と水に分解しやすくすることです。
現場でよく見かけるママレモンの散布は分散効果がまったくないばかりでなく毒性がきわめて高い。

今後、大きな海洋汚染を起こしてもらいたくないし、エネルギー消費量を極力押える社会を築いていかなければならないのが明白であるが、社会で合意しながら成長を続けていくのはかなり難しい話しである。

2009年1月27日火曜日

瀬戸内海

           晴れた日に瀬戸の浜辺を歩くのは気持ちがいい


           狭い航路を大きな船がゆっくりと進む


          芝生に寝転び読書をするのもいいし、メールも良かろう


           こんな分教場で勉強できたら いいだろうなあ


          鬼も閑そうに座っている

      
            誰もいない海、爽やかな風に吹かれながら
            ただ ぼやーっとして 遠くを眺めている
            それだけで気持ちが落ちつくのだ