その中でも英国は早くからリスクアセスメントを取り入れ、成果を挙げています。英国でも中小企業や個人企業におけるリスクアセスメントの普及が課題になっていて、そのためHSE(英国労働安全衛生庁)は簡易なリスクアセスメントを導入しています。
「5ステップリスクアセスメント」といわれるもので、HSEがインターネットに掲載しています。
中災防ホームページに和訳リーフレットを掲載
HSEホームページ
http://www.hse.gov.uk/pubns/indg163.pdf
主な特徴は、リスク評価の方法が簡便であることです。
ほとんど同じですが手順は以下の通りです。
ステップ1:どんなハザードがあるか?
ステップ2:誰がどのような危害を受ける可能性があるか?/国内のリスクアセスメントの違いとして、全ての関係者が対象であり、通行人などの一般公衆も明確に対象としていることです。
ステップ3:現在すでに行っていることは何か?、
さらに必要な措置は何か?/「合理的に実施可能な」あらゆる対策を行うときの判断材料として、今まで公表されている優良事例と比較することを提案している。
ステップ4:リスクアセスメントをどう実行に移すか?/実施担当、実施期限、実施完了日
ステップ5:リスクアセスメントの見直し
実施例を見ると、質問形式になっていて可能性や重篤度の数値評価を簡便にして誰でも使いやすくしています。
そして、業種別にリスク低減一覧表を公表していて参考にすることが出来ます。
国内のリスクアセスメントもあまり四角四面に考えず、このような簡便な方法を取り入れることも普及の一つの手段でしょう。