最近、ある海外の現場で深夜に鉄筋の盗難がありました。しかし、ちょうどその時職員が現場を巡回していて不審な行動を発見し、注意をしたのですが、逆に窃盗団に殴られて負傷しました。現場の出入り口には守衛がいるのですが、警備員と窃盗団が繋がっていて、堂々とトラックに積み込んで持ち出そうとしたようです。
ここで危機対応として問題なのは、職員が一人で深夜に現場を巡回したこと、職員が正義感で注意したこと、警備員が信用できなかったことがあげられます。命があったことだけでも幸運というしかありません。銃や刀を自由に持ち歩いている国では、まず命を奪われていたと思われます。
対策としては、自分の命を守ることを最優先として、深夜は絶対に一人で行動しないことです。もし襲われそうになったら抵抗しないこと。不審な現場を発見したら、仲間の職員と警備員を呼んで大勢で対応することです。
以前、大手電機メーカーの工場建設現場で、白昼堂々と敷鉄板を盗んで持去る事件が発生しました。大勢の業者が入っていてお互いに隣の業者が何をしているのか把握できない状態であったと思われます。統括管理と業者間の連絡調整がしっかりしておればこのようなことが起きないはずです。
日ごろから、現場内のコミュニケーションを良くすることや、整理整頓、下請会社の教育をしっかりしておくことも、少しでもスキを作らないことにつながります。
0 件のコメント:
コメントを投稿