ボロブドゥールは、寺院であったのか、王家の墓だったのかよくわかっていません。しかし、大乗仏教の大遺跡には違いありません。
ボロブドゥールには第1段から第5段に合計432体の仏像が配置されていて、それぞれの方向に印相が異なっています。写真は北向きで、不空成就如来(施無畏印)です。
ボロブドゥールについて、さらに詳しい情報は
http://tomstar-mount.blogspot.com/2009/11/borobudur.html
乗鞍岳には2005年夏に名鉄バス日帰りツアーで登りました。バスが沢山並んで大勢の人で賑わっていた所でした。
本州に生息するのはツキノワグマ、北海道には一回り大きいヒグマです。大雪山や羅臼岳などではヒグマの被害も多発しています。
登山中に熊に出くわしたらどうしたらよいか、その場に遭遇したら誰もが冷静に行動できないと思います。色んな文献で対処法を調べてみると、まず絶対に走って逃げてはいけないそうです。熊は好奇心が旺盛で逃げたら追いかけてきます。熊は走るのが早く。100mを7秒台で走るそうです。また、大声を出すと驚いて向かってくるそうです。昔から言われている「死んだふり」はかえって興味を持つので絶対にしてはならないそうです。対処方法は、第一に熊が人間に興味を持たないように、ゆっくりと熊から離れることが一番だそうです。そして第二に大きな声を出さない。写真撮影をしない。特にストロボの光は刺激を与えます。第三に走って逃げないことです。第四に小熊を見かけたらすみやかにその場から遠ざかることです。
次に山でよく出くわすのがイノシシです。イノシシは子育て時期が一番危険で、ウリンボウを可愛いからといって手を出すと、親が突進してきます。牙もあるから非常に危険です。イノシシも相手にしなければ全くおとなしい者です。六甲山のロックガーデンには一日中イノシシの家族が群れをなしています。でも手を出さない限り非常におとなしいです。
サルは人間に近い野生動物ですが、種が近いがために目と目を合わせるとプライドを傷つけられたと思って歯を剥いて威嚇してきます。食べ物を見せたら飛びかかってきます。近年山の開発が進み、餌を十分に確保できず里山に降りて餌の確保に必死になっているようです。サルの悪業に対して対策をとるのではなく、サルが餌を確保できなくした環境破壊の行為を制限し、サルとの共存を模索すべきです。ニホンザルは世界中で最も北の地域に住んでいます。熱帯ジャングルのサルと違って生活が大変です。
ヘビは出くわすというより、踏みつけることが最も危険です。登山道がほど良い日光浴の場所になっていて寝そべっているところに人間がやってくる。ヘビもびっくりして反射的に踏んだ人を襲うことになります。ヘビに噛まれたら携帯電話で1分でも早く病院へ行くべきです。マムシの血清をおいている病院は限られているので、救急隊に応急処置をしてもらうことをすすめます。日本ではマムシ、ハブが危険です。インドネシアやタイではキングコブラやグリーンスネークがいて迂闊に山の中を歩けません。
夏の暑い日に低山ハイキングして襲われるのがススメバチです。ハチは黒いものにより反応するため、黒い服や防止は避けた方が良さそうです。気を付けなければならないのはハチの毒に対してアレルギーを持っている人です。刺されて数分後には、アレルギー反応によって、意識障害や呼吸困難といった症状が現れ、最悪の場合は死ぬこともあります。また、二度目や三度目の人は抗体が過敏に反応し重症になることがあるので注意が必要です。
夏山でやっかいなものにヒルがあります。特に鈴鹿山脈、大台ケ原、丹沢が有名ですが、地空温暖化で生息域と活動期間が広がっています。以前、鈴鹿の藤原岳に登ったとき、最初は気がつかなかったのですが足がかゆいのでズボンをめくってみるとヒルがピンポン球のようになっていました。登山道をよく見ると登山道にぎっちりとヒルがいるのにはびっくりしました。常に足を動かしていなければならず休憩等できません。登山用具店でヒルよけスプレーを売っていました。まだ使ったことがありませんが試してみる価値はありそうです。
最後に、最も恐ろしくやっかいな動物がオバハンです。周りのことはかまわず大きな声で吠えます。避難小屋では夜遅く避難する人間がいても意に介さず自分たちのテリトリーを守ります。一日中餌を食い散らかし林の中のいたるで小便をして白い紙を撒き散らしています。凶暴性はないが集団で吠えまくるのでなるべく近寄らないようにすることをお勧めします。
山の中で野生動物に遭遇したときはそおっとしてあげること、そして絶対餌を与えないようにすることです。
欧米のヘルメットはラチェット式で後ろの部分でネジをまわして締め付けて固定するようになっています。一度被るとグラグラしません。欧米ではこのラチェット式が主流になっていて、あご紐はオプション販売になっているようです。
なぜこのような違いがでてきたのかというと、日本ではヘルメットの目的は飛来落下、墜落・転落及び感電災害の危険に対する頭部の保護が目的であり、内装だけでは安定して被れないということと、墜落時もヘルメットで危険から頭部を守るという考えからあご紐をしっかり締めるということです。しかし、欧米では飛来落下に対する防護に重みをおき、ヘルメットで墜落・転落時の危険から頭部を完全には守ることができないという考え方の違いによるようです。したがって、欧米のラチェット式ヘルメットはかなりしっかり作られて、ラチェット部のネジをまわすとかなり固定されます。
ヘルメットは個人の頭に合わせて調整して使うということになっていますが、日本のヘルメットは頭の形状に上手くフィットせず、使用中前にずれたりして困ることがあります。欧米のラチェット式ヘルメットのオプションのあご紐を装着すると、あごの先端に引っ掛けて固定するため、もうびくともしなくなります。
一方、あご紐がある方が安全なのかという疑問も一部にあります。野球のヘルメットはボールが当たったとき衝撃を吸収するためにあご紐はありません。 ただし、あご紐により墜落したときにヘルメットのお陰で頭部の損傷が軽くなり命が助かった例もあるので、あご紐は有効と考えるべきです。
インドネシアの現場では、クライエント、日本人職員、ワーカーほとんどの人があご紐を締めていません。よく見るとラチェット式はわずかで、日本と同様のものが多いです。日本人職員は日本から持ってきたものを使用しています。これはヘルメットの機能に合わせて対応しているのではなく、ただ楽な方に流れているだけです。
ヘルメットの規格は旧労働省告知第66号で定められています。第4条で、飛来・落下による危険を防止するための保護帽は、帽体、装着帯及びあご紐を有し、かつ、次の各号に適合するものでなければならない。
1)装着帯のヘッドバンドは、着用者の頭部に適合するように調節することができること
2)装着帯の環ひもは、環の大きさを調整できないこと
3)帽体と装着帯のヘッドバンドとの間げきは5mm以上であること
また、5条では墜落による危険を防止するための保護帽は、帽体、衝撃吸収ライナー及びあご紐を有し、かつ、リベットその他突起物が帽体の外面から6mm以上突出していないものでなければならないとなっています。
とにかく、日本国内では法令で定められた場所ではヘルメットを正しく被りあご紐を締めなければなりません。
そして、導入している大手企業でさえ、リスクアセスメントが有効に機能しているか、かなり疑問です。経営の要として品質、環境の次に労働安全衛生マネジメントシステムを導入していますが、マニュアルに記載されているので、外部監査のために体裁を整えて作成しているというケースがほとんどです。
要するに、リスクアセスメントが現場の安全衛生活動に有効に活用されていません。
マネジメントシステムの外部監査員が、現場に監査に来て、ただリスクアセスメントが揃っているかとか、リスク低減措置を策定した後の再リスクアセスメントはあるか、などだけをチェックして、実際にどのように活用され、どのような効果があったのかなど確認しないこと、さらにリスクアセスメントの書式がマニュアルと違うなど、現実的でない指摘をすることにも起因していると思われます。
また、一般的に経営者幹部も品質、環境、労働安全衛生マネジメントシステムに更なる資源を注ぎ込もうとはしません。なぜなら品質マネジメントシステムを導入したとき社員が疲弊したけれど、未だに生産の品質や環境、労働安全衛生が改善されたとはいいがたい。ISOは経営改善のためにあるといわれますが、相変わらずの不良品、環境汚染、災害の多発と改善されず、契約のための最低限必要な項目と考え、外部監査をクリアする以上のことにあまり力を注ぎたがらない。
ISOの失敗が労働安全衛生マネジメントシステムにも影響し、ISOとの違いを説明してもなかなか理解されません。早くもリスクアセスメントの形骸化が始まっています。労働安全衛生はマニュアルやいくら安全書類がしっかり整っていても、最終目的の災害発生が減少しないと意味がありません。形よりも実効性のあるリスクアセスメントが必要です。
建設業では、リスクアセスメントの必要性を理解させ、簡易な方法で効果を上げる方法を模索しなければなりません。
私も電気とは? と聞かれて上手く答えることができません。電導体に電位差が生じ中を電子が流れることで、電子の流れと逆向きの流れを電流と呼ぶというところまでは分かるのですが、三相交流などはどのように説明したらよいのやらよく分かりません。
電流は目に見えないところに危険性が存在します。まず、この問題に対処するには、電気が流れる可能性のある箇所には絶対に近づかないようにする「隔離の原則」か、目に見えないものは目に見える形にする「可視化」必要があります。
東南アジアのある国のでことですが、市内の配電線の近くで鋼矢板を打設する作業がありました。電柱を使って流されている配電線は、日本では最高6,600Vですが、その国では15,000Vでした。配電線は絶縁被覆されているので原則触れても感電することがないはずですが、絶縁被覆の劣化や接続部分の絶縁不良が原因で、1m弱の離隔距離で放電を起こし作業員が被災しました。その国の規定では安全離隔距離は1mと定められていました。日本の電力会社では2mの離隔距離を取ることを指導されます。米国OSHAでは50kV未満は10フィートの離隔距離を取ることを要求しています。電線は完全に絶縁されているとは言い切れず、不測の事態に備えて余分に離隔距離を取ることが正しい考え方です。発展途上国では新品の完全な絶縁状態の条件の数値でしか指導しないケースがあり自己防衛のためにきっちりとリスクを見極めるべきです。
また、その国には工事を行う際に、配電線に保護ケースを施す習慣がありませんでした。保護ケースすらありません。しようがなく鋼矢板を短く切断して離隔距離を確保して作業することになりました。もちろん追加費用はみてもらえません。命には変えられないので泣き寝入り状態でした。
分電盤やキュービクル、電気機器の停電結線作業では必ず電源を切断するのが原則ですが、誰かが勝手に電源を投入し、結線作業している人が被災するケースがあります。結線作業をするときは、元の電源を切断し、かつ分電盤の鍵をかけ、停電中であることを表示しなければなりません。そして分電盤の鍵は結線作業をする人が持つことで、何も知らない人がうっかり電源を投入することが防げます。いわゆるLOCK OUT・TAG OUTの徹底です。
最後に、電機機器にはアース(グラウンディング)を取り付けるようになっています。アースを確実に取ることで漏電の被害を小さくすることができます。しかし、そのアースが有効に行われていないのが現実です。それはなぜアースが必要か理解していないからです。発電機のアースも設置方法を判っていないことが多いようです。ボディアース端子と機能アース端子の2カ所から取る必要があります。
電気災害に遭う件数は少ないかもしれませんが、感電した場合、死に至る確立は高いということを肝に銘じておかなければなりません。
日本では胴ベルト型安全帯が広く普及していますが、欧米ではハーネス型安全帯が主流です。さらに欧米では胴ベルト型を禁止している国もあり、シンガポールでも胴ベルト型安全帯の使用を禁止していて、フルハーネス型でないと使用できません。
胴ベルト型安全帯が禁止されている理由は、落下阻止時にかかる身体にかかる負荷が大きすぎるため、内臓を圧迫し重大な傷害を負うことがあります。実験でも数kNの衝撃荷重がかかるそうです。
自動車のシートベルトも当初は腰ベルト方式(2点式)でしたが内臓を圧迫して傷害を受ける危険性が大きいので、今では3点式シートベルトに変更されています。