2009年6月4日木曜日

技術の空洞化現象が災害として表面化

また都内で大きな災害が発生しました。

4月はマンション現場でアースドリルが転倒し道路を塞ぎ女性一人が亡くなり5人が重傷を負った。今度はタワークレーン解体中に旋回体が落下し1人が死亡1人が重傷を負う災害となった。もし通勤・通学時間帯であれば大惨事になるところでした。

なぜこのような大きな災害が立て続けに発生するのでしょうか。直接原因については関係当局の責任追及のための捜査があるため言及はできません。

元請けの管理が下請け任せになり、職員が技術的に関与しなくなり指導力が落ちていることがあげられます。また、協力会社においても熟練技術者が大量に定年を迎え技術的に経験が不足する作業員が現場をやりくりしている状態で、昔のようにこのオヤジに任しておけば大丈夫という状況からほど遠い状態になっています。

いわゆる「技術の空洞化現象」があらゆる場面に現れてきています。
それでは今後どうしていったらいいのか、多くの意見を求めて揉んでいく問題です。安全担当者としては、重箱をつつくパトロール主体から現場での教育にウェイトを移すべきかと考えます。

公衆の安全・安心を確保するのが技術者の仕事です。もう一度、技術者として安全・安心の確保がいかに大切か考え直す時期です。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

厚生労働省 安全衛生部建設安全対策室

電話:03(5253)1111内線:5486
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②想定される作業内容に応じた能力のものとすること。
 特に、基礎工事用機械(アース・ドリル)を用いて行う「場所打ち杭」の設置におけるコンクリート打設後の表層ケーシング引き抜き作業に当たっては、十分な能力を有する移動式クレーンを使用すること。この際には、上記(1)の作業計画にこれに関して必要な事項を盛り込み、当該作業計画に基づき作業を行うこと。
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http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei31/dl/01.pdf

 日本のほとんどのアースドリルの工事現場特に都心でクレーンを入れて作業できる現場があるのでしょうか? 本気で彼らはこんな事が出来ると思っているのでしょうか、これではアースの現場は常に遺法状態とされる・・ メーカーがクレーン機能を持たしているのにクレーン作業として使ってはならないと言うならメーカーはクレーン機能を取り外せ、3点式杭打ち機はクレーン機能は無いしクレーン作業を禁止されている(実際はやっている)法律と作業の実態が在ってないのに作業を見た事もない連中が、変な事を勝手に決める建設業界 そら 労災隠しを支店が指示しても可笑しくないわな~ 平気で現場で起きてるおかしな事を隠す業界