2012年1月21日土曜日

メンタルヘルス不調

「ストレス」という言葉は、とかく悪いイメージがつきまとう。

日本人は、「リストラ」のように都合の悪い言葉はカタカナで言う傾向がある。よく本来の意味と違った特別な意味に使われてしまっている。
ストレスとは緊張のことで、人間はものごとに真剣に取り組むときは緊張が必要である。緊張がないと集中力に欠け十分な成果が出ないものである。しかし、心のストレスの場合はマイナスイメージばかり強調されているような気がする。英語ではMental Fatigueであり精神疲労という言葉のほうが適切であろう。

一方、職場におけるストレス性疾患は増加の一途をたどり、自殺者は1日あたり100人、自殺未遂者は1日あたり1000人に達している。ストレス性疾患のなかで、うつ病は身近な問題である。
うつ病の原因は、業務におけるストレスばかりでなく、業務外の要因および生物学的要因も関係している。とかく職場内の人間関係によるストレスばかりが注目されるが、生物学的要因である発症脆弱性も見逃せない。

過度なストレスを受けてもうつ病にかかりやすい人とかかりにくい人がいる。性格の問題であったり、ストレスの解消法が判らなかったりする場合がある。
また、組織あるいは社会全体の歪みも各個人に影響している。とくに景気の低迷は各個人に「職を失う」、「住むところを失う」リスクを伴い、自分だけは存続したいという本能が他人へストレスとなって現れていることも見逃せない。

厚生労働省よりメンタルヘルス対策について、労働安全衛生法第70条の2に基づき、事業場において事業者が講ずるように努めるべき労働者の心の健康の保持増進のための措置が適切かつ有効に実施されるよう「労働者の心の健康の保持増進のための指針」がだされている。
しかし社会が安定しないとメンタルヘルス対策もうまく機能しないであろう。経済的にも安定した社会を作ることが基本であるが、最後はセルフケアに頼らざる得ない。
問題が大きくならないうちに、うつ病発症脆弱性のある人へのフォローや自分自身でセルフケアをすることが必要と考える。

2012年1月7日土曜日

最も感心のある安全課題


あんぜん曼荼羅は2年を経過した。

幅広く労働安全衛生の話題を取り上げてきたつもりだが、関心を集めた話題は意外と基本的な内容が多かった。最もアクセス数が多かったのが、「送り出し教育」、つぎに「移動式クレーンの吊り走行」、「リスクアセスメントとKYの違い」等が続いた。

建設現場の安全管理は、形式的に進めていていることが多く、実質的な効果が上がっていないと思われる。建設現場の安全管理は形式的なものではなく、もう少し泥臭いものであるべきで、専門的な内容よりも、基本的な内容へのアクセスが多くなったのであろう。

アクセス先は以下の通りである。

1.送り出し教育の必要性
http://tomstar-world.blogspot.com/2009/02/blog-post_16.html

2.移動式クレーンによる吊り走行
http://tomstar-world.blogspot.com/2010/07/blog-post_21.html

3.リスクアセスメントとKYの違い
http://tomstar-world.blogspot.com/2010/03/ky.html

4.安全施工サイクルの工夫
http://tomstar-world.blogspot.com/2010/04/blog-post_14.html

5.エラーチェーンとSHELLモデル
http://tomstar-world.blogspot.com/2009/02/blog-post_21.html

今後も、泥臭い内容を中心に続けていきます。



2012年1月2日月曜日

初詣 @ 日吉大社

2012年の初詣は、滋賀県大津市坂本にある日吉大社。
日吉大社は、山王信仰の神社で、大山咋神と大物主神(または大国主神)を祭神とし、猿を神使とする。東本宮の大山咋神は、比叡山の山の神で、西本宮の大物主神は、奈良の三輪山より御神霊を迎えたものである。
神使の猿は、魔除けの象徴で、「魔が去る、何よりも勝る」に因んで大切にされ、「神猿(まさる)」と呼ばれている。
ここは、全国に約3,800社ある日吉神社・日枝神社あるいは山王神社の総本宮である。東京千代田区の日枝神社も日吉大社より勧請を受けた神社である。
いつもは東京の日枝神社に安全祈願に行くのだが、昨年は現場で災害が多く発生し、本宮で安全祈願を行なった。

日吉大社の鳥居は、独特の形で「合掌鳥居」といわれている。
まずは、西本宮に向かう。楼門は重要文化財で、本殿は国宝である。
参拝者がまばらなのがいい。
東本宮の本殿も国宝。だけど摂社の傷みがかなり進んでいたので修理の寄進を行なった。
日吉大社の狛犬は社殿の上に鎮座して、その顔も非常に穏やかだ。