2009年4月29日水曜日

新型インフルエンザ発生を宣言

北米から始まった豚インフルエンザによる人への感染が、人から人へ感染する新型インフルエンザウイルスであることがWHOより発表され、警戒レベルもフェーズ4へ引き上げられました。

メキシコで事業を行っている会社は、今日は朝から対策会議が続いています。現地では、マスクが売り切れ日本から急遽UPSで送りました。日本人職員の帰国の準備も慌ただしくなり、政府の方針を待たず飛行機の予約に奔走していました。
帰国ルートも感染者が集中して発生しているメキシコシティー周辺をさけ、地方都市からロサンゼルスやヒューストンへの便を段取りしていました。

今回のインフルエンザがパンデミックになるかどうかはまだわかりませんが、WHOの言うとおりパンデミックになる可能性はあります。もしインフルエンザの毒性が低く今回の対策が空振りに終わっても、それはそれとして今できることは確実にやっていかなくてはなりません。

パンデミックになると世界の経済的損失も計り知れないものがあります。なんとか早く収束してくれることを祈るだけです。

2009年4月27日月曜日

陥没事故

歩いていたら急に足元の土が陥没する、上から物が落ちてくるなど、安心して歩いてられません。

先日、北海道安平町のゴルフ場でフェアウエーでプレー中の女性が突然陥没した深さ4−5メートルの穴に転落し死亡しました。もう安心してゴルフもできないようです。
原因は、暗渠配水管に地下水が流れる際、負圧になって、暗渠配管の隙間から細かい土粒子が吸い込まれ徐々に浸食して空洞ができたと想像されます。

2001年12月、明石市大蔵海岸で護岸際が陥没し、そこにいた女児が転落して亡くなりました。このときの原因はケーソン護岸の目地に取り付けている防砂板が破損し、波の力によって砂が吸い出され徐々に空洞ができてある日突然陥没しました。

これらの災害はメンテナンス不良または施工不良であるため、定期的に点検を行っておれば防ぐことができたはずです。
また、技術系職員ならこのようになるメカニズムを理解していますが、管理している人が技術系ばかりとは限りません。運用している構造物や施設のメンテナンスと安全性を維持する仕組みを作る必要があります。

安心して街が歩ける、当たり前のことですがそれを裏で支えるのが技術者です。しかし、市民に不安を与えているのも技術者です。
技術者の信用を取り戻さなければ後継者も育たないでしょう。

2009年4月26日日曜日

豚由来のインフルエンザウイルスが変異

メキシコとカリフォルニア、テキサスなどで変異した豚インフルエンザウイルスに人から人に感染し、68人の死者(疑いも含む)が出ています。

現段階でWHOの警告レベルは6段階の中のフェーズ3で、今のところ感染が増加すると言われていませんが、強毒を伴う病原性の新型ウイルスであればパンデミックのリスクも考えられます。

ウイルスはH1N1型で遺伝子の中に人と鳥のインフルエンザウイルスの情報が含まれています。人と鳥のウイルスが豚の体内で混ざって変化し、感染しやすくなったと報道されています。

そこで我々ができる対策は、従来から言われている普段から体力を保持すること、手洗い、うがい、マスク着用の励行、そしてアメリカ産の豚肉は購入しないことぐらいでしょう。

豚自体は熱を通せば問題ありませんが、ウイルスが周りに付着し調理のときによく手を洗わなかったりするとウイルスに触れる恐れがあります。

もういつパンデミックが起きてもおかしくない状態です。

2009年4月25日土曜日

社員の平均寿命

あるスーパーゼネコンから聞いた話です。

その建設会社に努めていたOBさんの平均寿命が一昨年は67歳で昨年は69歳になったと言われていました。

日本人の平均寿命は2007年時点で女性が85.99歳、男性が79.19歳となり、男女ともに過去最高を更新しました(2008年8月1日
厚生労働省発表)。男女とも前年より延び、女性は23年連続で長寿世界一です。

建設業OBの平均寿命は他のスーパーゼネコンでも良く似た値だそうです。それにしても、日本の平均寿命とは10歳も低くなっています。

なぜこのような結果になるのか分析報告がありませんが、建設業は単身赴任で休みも十分に取らずに働き、定年までに体がボロボロになっているのだろうと思います。その結果、日本人の三大死因であるがん、心臓病、脳卒中に罹患しやすくなっているのでしょうか。

工程に追われ、利益を確保し、日夜書類作成に追われる毎日、今までは「黒部の太陽」のような土木屋の生き甲斐なようなものに支えられて仕事をしていましたが、もうそのような時代ではありません。

ディーセントワークを実現してこそ生き甲斐です。

2009年4月23日木曜日

派遣技術者の労災保険

ある顧客から派遣技術者の労災保険の適用等について質問がありました。

派遣契約についてはまだよく理解されてません。事実私もよく理解していないところが多く、事務所に戻って再度調べなおして解答したぐらいです。

その内容は、施工管理をする派遣技術者が災害に遭った場合の労災保険の適用についてでした。

派遣契約の場合は、請負契約と違い派遣先が直接指揮命令する形になり、職場の安全衛生を確保する事業者の責任は派遣先にも生じます。また、労働者の危険又は健康障害を防止するための措置や事業者の講ずべき措置の責務は派遣先にあり、派遣先の責任は重大です。

万一、派遣先で技術者の労災事故が発生した場合、派遣先及び派遣元それぞれが労働基準監督署に死傷病報告を提出することになり、かつ派遣先が提出した死傷病報告の写しを遅滞なく派遣元に送らなければなりません。(派遣則第42条)
派遣労働者は派遣切りの不安の中で生活しています。派遣法は労働者ために有益なのでしょうか。

2009年4月21日火曜日

リスクアセスメントの必要性を教える

リスクアセスメントを教育する機会が増えましたが、自分もまだ完全に理解していないものを人に教えるのはなかなか難しい。
おかげで最近は図書館に通い、安全管理の本を読み漁っています。

なぜリスクアセスメントが必要なのか?
これをうまく説明できないといやいや行うだけです。
それと、リスクアセスメントの基本的な考え方は国際的にも共通ですが、製造業と建設業の導入部分において少し違ってきます。早い話、建設業は混在作業なので実施体制が複雑になります。

実際に行わなければならないのは職長などの作業員であり、彼等に分かり易く説明できるようになるには更なる勉強の必要性を痛感しています。

物事を初心者にも分かり易く説明するのは、技術者の努めです。

2009年4月19日日曜日

作業所長の条件

建設会社に勤めていてある年齢になると余程使いものにならない限り作業所長を任されます。

しかし作業所長としての適性は、というとお粗末な人が見受けられます。

作業所長は、社長から権限の委譲を受けた現場代理人であり、統括安全衛生責任者でもある。さらに得意先が満足するものを造り、会社に対して利益を残さなければなりません。

これらの責務を達成するには部下にやる気を持たせ部下を束ねて全体の力を伸ばすリーダーシップが必要です。

そのためには、作業所長として必要な条件は技術的な知識も必要ですが、まず人の意見を聞くこと、そして最も重要なことは明るいことです。どんな優秀な人でも暗い人ではプロジェクトが上手く進みません。

最後に安全管理がでかない人も他の管理も同じようにできません。

仕事は楽しく明るくやりたいものです。

2009年4月18日土曜日

横浜への引っ越し

2年間住んだ高松から横浜への大移動です。

前回の引越で、業者から勧められて取り付けた家具の転倒防止用の樹脂が大変なことになった。床と家具が引っ付いて動かない。力任せに動かすと家具の板が剥がれてしまった。当時業者は耐震対策キャンペーンをしていましたが後でこうなることを説明いしなかった。地震には効果があることが分かりましたが引越のことを考えると他の方法を選択した法が良さそうです。

何度も渡った明石海峡大橋も当分見納めです。世界に誇る日本の土木建造物です。通行料が1000円になったことでみんなが気軽に渡れるようになりました。
引越はもう11回目でさすがに疲れました。

今日から横浜での新たな生活が始まります。初めての土地で心機一転、新しい発想で色んなことに取り組んでいきます。

2009年4月17日金曜日

安全帯は安全か

現場ではちょっと高いところに上がったら、アホの一つ覚えのように安全帯を着けろと言うことが多いようです。安全帯を着けていれば安全だと思っているのだろうか。

最近は安全体験訓練施設が増えてきて、実際に安全帯を着用してぶら下がることが体験できます。でもいくら腰骨に合わせて安全帯をセットしても、いざぶら下がってみるとお腹に食い込んで苦しい。この状態で落下したら内臓を強く圧迫するのは間違いまりありせん。
したがって、安全帯は絶対安全とは言えません。墜落して命を落とすよりはましな程度です。

安全帯の名前を変える必要があるでしょう。危険性低減索かリスク低減ベルトでも言えばいいのか、ちょっと長ったらしい。

安全帯のリスク低減効果は完全ではないことを知っておかなければなりません。

つい最近、安全帯が凶器になる光景を目の当たりにしました。
海上の導材上で鋼矢板を打設していました。鳶工が鋼矢板のセクションをかみ合わせようとしたとき、急に突風が吹き鋼矢板が大きく揺れた。そのとき鋼矢板が鳶工の安全帯に引っ掛かり、体を持っていかれ、あと少しのところで既設鋼矢板と吊り込んでいる鋼矢板の間に挟まれそうになりました。安全帯をしていたために逃げることができなくなったのです。
その後も転落の危険性があるので安全帯を継続して使用しまさたが、朝のKYの項目に予想される危険性が一つ増えました。

安全帯は、使い方によっては危険性を伴う。

2009年4月15日水曜日

職長・安全衛生責任者教育を元請職員に

職長・安全衛生責任者教育について

1回2日間14時間の教育は一人で受け持つにはさすがにしんどいです。
受講者が眠らないようにテキストの棒読みは避け、興味を持つような話題を探してくるのに事前準備に相当時間を割きます。
毎回2人で実施していますが3人ぐらいが適当です。

以前の職長教育はヒューマンエラー対策に時間が多く割かれていましたが、最近はリスクアセスメントに比重が置かれています。内容としては元請社員の教育にも最適です。しかし社内教育ではやたらと多くの内容を詰め込もうとする傾向がありゼネコン元請け職員が職長教育を受ける例が少ないようです。
何回か元請社員を受講者に加えてみましたが、安全の知識水準はさほど変わらないような気がしました。むしろ元請け職員はプライドが邪魔して素直に受け入れるところに欠けるようです。

今後の元請社員の教育のあり方を考えてみたい。

2009年4月14日火曜日

技術者の使命

技術者は、何のために工学的アプローチを使って働いているのか

市民の生活が豊かで生き甲斐を得るために公共の福祉に資することか目的ではなかったでしょうか。
いくら良い施設を造っても災害を起こしてはならない。

安全に仕事をし、安全なものを造り、安心して使ってもらうようにするのが技術者の努めです。

近ごろの災害は技術者の使命を忘れているような気がします。

2009年4月13日月曜日

潜水作業者の携行物等

 高圧則は、以前のヘルメット式潜水の時代に作成された法令とあって、現在主流であるスーカー式潜水には適合しないことが多く、法令どおりされていないことも多いです。

 その中に、潜水士の携行物があります。現場でいくらすっぱく言ってもナイフは邪魔になるからという理由で持っていかないことが多いようです。
 高圧則第37条では、「事業者は、空気圧縮機又は手押しポンプにより送気して行う潜水業務又はボンベ(潜水作業者に携行させたボンベを除く。)からの給気を受けて行う潜水業務を行うときは、潜水作業者に、信号索、水中時計、水深計及び鋭利な刃物を携行させなければならない。ただし、潜水作業者と連絡員とが通話装置により通話することができることとしたときは、潜水作業者に信号索、水中時計及び水深計を携行させなくてもよい。」となっています。

 言い換えればいかなる場合でも携行物として挙げられているナイフは必ず携行しなければならないことになります。

 この高圧則も改正作業が東京医科歯科大学眞野喜洋教授を中心に進められています。おもに、減圧のタイムテーブルが中心です。早く、現実に即した状態にしてほしいものです。

2009年4月12日日曜日

登山中に地震に遭遇したら

登山中に地震に遭遇したら

登山中、岩手・宮城内陸地震のような土砂崩れに遭遇したら、と想像するだけでも恐ろしい。
しかし、車で林道を走っているときに崖崩れに会ったり、都会のビルの谷間を歩いてガラスの雨が降ってきたり、港で釣りをしていて津波にあったりする確率とどちらが高いかは何ともいえません。

阪神大震災の時、六甲山を登山していた人の話しでは、山の岩が地面から飛び出したそうです。とにかく岩の多い所は落石(飛石)の危険があるので、身を低くして防御体制をとるしかないでしょう。

一方、最も恐ろしいのは土石流です。遥か上流で発生して爆風と共にいきなり押し寄せてくるので、谷筋は危険度が高い。揺れを感じたら小高い所に避難すべです。

もし、地震にあって負傷した場合、最低限の応急処置ができる用意だけは必要です。学生時代は救出と応急処置の訓練を重ね、合宿に際しては留守部隊に事故対策本部を設置しました。最近のサラリーマン登山は、事故への対応を全く考えておらず限られた時間の中での無謀登山が多いようです。

救助を養成する方法として、現在は携帯電話が多く用いられますが、山では稜線に出ない限り電波が届かない所が多く役に立たたないことが多いです。学生時代はトランシーバを持参しましたが、また見直した方が良いようです。

さらに、通常の損害保険会社の傷害保険では、補償対象とならないので、「天災危険担保特約」を付けておく必要があります。

登山中、地震に対する危険予知(KY)はできません。
当面の対応災害にあった時の対応は、を落着いてできるように頭の中でシミュレーションしておくしかないでしょう。

2009年4月11日土曜日

労働安全コンサルタントの受験対策

先日、労働安全・衛生コンサルタントの合格発表がありましたが、来年度もう一度挑戦される方もおられると思います。

受験対策は、今から始めれば十分間に合います。
受験参考書として、沢山ありますが最初から全部揃えても大変なだけです。重点安全対策と同じようにように参考書も絞って仕事と受験対策を兼ねるような勉強方法を取ってください。

1.産業安全一般
 「新しい時代の安全管理の全て」 大関親著 中央労働災害防止協会 を自分で投資して、3回位読んでください。
1回目はあまりよく判らないと思いますが、2回目でなるほどということがよく判ってきます。この本は安全管理の仕事に従事する人にとって、安全の基本を学ぶうえでで非常に参考になります。6月の後半に受験のための講習会がコンサルタント会により東京・大阪で開催されます。それまでには最低1回読んで下さい。少々高いですが、自分で投資すれば粗末に扱えないので必死になります。

2.産業安全関係法令
 「安全法令ダイジェスト テキスト版」 労働新聞社
を安全パトロールに行く時に、いつも持って行って下さい。現場で現物を見ながらこの本で法令を確認していくと少しずつ数字を覚えていくことができます。いきなり「安全衛生法令便覧」などを読んでも目眩がするだけです。マーカーでこの本を汚していくのが確実な方法です。
 またコンサルタント会の受験のための講習会で使用する「法令関係のテキスト」で法令を総合的に勉強してください。

3.土木安全
 免除の方が多いので省略

4.口頭試験
 口答試験に対しては、安全管理に対する自分の考えをしっかり持つことから始まります。そのための参考資料として、「安全の指標」をしっかり呼んでください。この本は現在の労働安全における課題についてコンパクトにまとめられています。

 最初は、これらの本を徹底的に読み込んでください。いろんな本に手を出すのは、ある程度勉強が進んでからの方が良いと思います。
受験対策講習会は、必ず出席することをお勧めします。 (社)日本労働安全衛生コンサルト会のホームページから日程を確認できます。
過去問題はある程度時間が経ってからで十分です。講習会に出れば問題集ももらえます。

まずは第一歩を踏み出してください。

2009年4月9日木曜日

労働安全マネジメントシステムを導入するもう一つの理由

なぜ労働安全衛生マネジメントシステムが必要か?

安全管理手法として労働安全マネジメントシステムを導入する一つの理由として以下のことからも分かります。


厚生労働省が平成16年2月17日に発表した「大規模事業場における安全管理に係る自主点検結果について」に現状の労働安全の問題とその分析に基づいて、労働安全マネジメントシステムを国として取り上げた理由が載っています。

自主点検結果は、
1.事業場のトップ自らによる率先した安全管理活動の実施が不十分
2.事業場のトップが、安全管理に必要な人員・経験や経費に不足感
3.下請等の協力会社との安全管理の連携や情報交換が不十分
4.労使が協力して安全問題を調査審議する場である安全委員会の活動が低調である
5.入社後の定期的な現場労働者への再教育や作業マニュアルの見直しが不十分
6.設備・作業の危険性の大きさを評価し、災害を防ぐための措置の実施が低調
この調査は製造業に対して行ったものですが、建設業にもいえることです。

これに対し、厚生労働省は以下の緊急対策要綱を出しています。
1.都道府県労働基準局幹部による経営トップに対する安全管理の徹底を指導
2.個別事業場に対する安全管理の重点的監督指導の実施
(1)事業場のトップによる安全確保の宣明
(2)下請け企業が混在している事業場における親企業と下請け企業との確実な連絡調整
(3)安全管理者に対する選任時等の教育の充実
(4)雇い入れ時あるいは作業転換時などの労働者に対する安全教育の充実
(5)職場の危険個所の特定・評価及びそれに基づく対策の徹底


レポートの解説が、「今後の労働安全衛生対策について」という労働政策審議会安全衛生分科会の報告に述べられて、トップの安全衛生に対する意思表明が特に重要だとしています。

リスクアセスメントの必要性に関しては、製造業についてリスクアセスメントを導入している事業場は、導入していない事業場に比べ災害の発生率が低くなっているという結果が得られているとしています。

一方、建設業では常に新しい環境、新たな工程に対して新たな作業員で行わなければならない課題があります。
この後、労働安全衛生法が改正され自主的な安全管理である労働安全マネジメントシステム

2009年4月7日火曜日

北朝鮮の人工衛星打ち上げ失敗

北朝鮮が人工衛星の打ち上げに対し、日本政府のリスク管理体制の脆弱さが露呈されてしまいました。

北朝鮮は4日から8日の間に、日本海側の無水端里より人工衛星を打ち上げると発表していました。これに対し、日本政府は弾道ミサイルだとして、迎撃ミサイルで対抗処置をとると発表し、実戦配備しました。

今回の事件では大きな問題が露呈しました。

まず第一に、このような重要な迎撃ミサイルの配備の状況をテレビで中継するなど、リスク管理の無さにはあきれ返ります。地対空誘導弾パトリオット3システムでは迎撃範囲が限られており、突然の攻撃に対しては時間的に配備が間に合わないということを全世界に公表したのと同じです。北朝鮮に日本の手の内を暴露させられたも同然です。

第二に、リスクマネジメントシステムが構築されていなかったことがあげられます。
千葉県旭市のレーダーが北朝鮮の発射基地周辺に飛んでいたミグ戦闘機等の飛行物体を誤認し、この情報を受けた航空総隊の担当者がそのまま情報を中央指揮所に伝達、中央指揮所の担当者が精度確認を行わず発射と言ったてしまったことです。一人のヒューマンエラーをチェックするというフェールセーフが機能していませんでした。これでは最新の設備を装備していても使いこなせないことになります。それが全世界に暴露されてしまいました。

第三に、防空システムというような国家機密をテレビのニュースで何もかも放送するのは問題があります。人工衛星は軌道に乗らず失敗したようですが、北朝鮮は未だに人工衛星は楕円軌道を回り金正日将軍様を称える歌を送信しているとしています。国民はそれを信じているのでしょう。報道によって事実を曲げられてしまうことの危うさが最も恐ろしい状態です。日本政府の過剰な反応は世論を煽り、今最も重要な経済問題を外に目を向けさせることになりました。

今回は、日本のリスクマネジメントシステムの信用が失墜した事件です。

2009年4月5日日曜日

写経の勧め

いつも一年の節目に心願を込めて般若心経の写経を行っています。

写経を始めたのは、日本技術士会近畿支部の見学会で薬師寺に行った時からです。薬師寺は、西塔、金堂の復興を終えて講堂を復興しているところでした。
写経とともに集まった寄進で白鳳伽藍復興事業が進められており、私も何かお手伝いできないかと思い写経することにしました。

現場は、西岡棟梁の後を引き継いで、若い職人達が古い時代の木工技術を再現いていました。

般若心経は、観自在菩薩が深淵なる「般若波羅蜜多」(知恵の完成)の修行をしているとき......という内容で始まります。
心、空、無の3つの言葉が多く出てきて哲学的で難しいです。
そのなかで、私の日常生活で困難な問題にぶつかったとき、いつも口に出る言葉が、最後の真言
羯諦羯諦
波羅羯諦 波羅僧羯諦
菩提薩婆訶
(サンスクリット語で)
ガテー ガテー
パーラガテー パーラサンガテー
ボディー スヴァーハー

です。
難しいことは色々あるけど、とにかく行こう」と真言(マントラ)を解釈しています。

写経が終わると、なんだかゆったりとした気分になるのが不思議です。

写経は、いつも郵送で奈良・薬師寺に納めています。
http://www.nara-yakushiji.com/

今回は薬師寺東京別院で写経しました。
※東京都品川区五反田5-15-17

これから何かに挑戦しようとしている方、写経をして心を落ち着かせてから始めてはどうでしょうか。

2009年4月4日土曜日

メタボ対策

地方の方が都会より健康診断の有所見率が高い。

四国でも香川や徳島は糖尿病及びその予備軍が多く、また肥満の人が多いようです。

なぜ多いのか。
第一に挙げられるのがうどんなど炭水化物を多く取る割に運動が不足不足しています。
平坦な土地である高松の通勤は自転車や自動車が圧倒的に多いです。駅まで歩いても10分ほどでいけるのに自転車に乗る人が多い。歩く習慣があまりないのが運動不足になっているようです。

それに対し、都会の通勤はハードエキササイズです。電車通勤で1時間〜2時間は当たり前。
ちなみに私の通勤は、家から東横線最寄り駅まで徒歩15分、駅の階段を40段歩いて上ります。渋谷駅で半蔵門線に乗り換えるため階段合計を112段下ります。永田町の乗り換えに96段の直登と25段の下りがあります。会社の最寄り駅の登り階段が合計121段、会社の6階フロアーまで登り92段、あります。
1日で登りが合計349段、下り合計137段も上り下りがあります。1ヶ月で1200m登り、500m下ることになります。通勤だけでかなりのエネルギーを消費します。

地方都市では都会のように歩くことが少なく、エネルギー消費が摂取量より少なく肥満や糖尿病となって現れるのだと思います。
もちろん他にも多くの理由があるでしょうが、現代社会は運動をする機会が減ってきたようです。

Exercize against METABO prevention

I go to work from Yokohama city to central of Tokyo.

On my commute, I make an effort for exercise not to use an escalator and an elevator.

I walk to the nearest station of Toyoko-line, Tunashima about 15 minutes from home.

 

By the way, I counted the number of stairs going to work.

Tunashima station has 40 steps of upstairs and Shibuya station has 112 steps of downstairs to transfer Hanzomon-line.

Nagatacho station has 96 steps of straight and long upstairs and 25 steps of downstairs. And Kojimachi station has 121 steps of upstairs.

I go up the stairs to the sixth floor to use 92 steps when I arrive at our building.

 

There are in total 349 steps of up and 137 steps of down.

I will climb about 1200m and go down about 500m in a month.

It’s a good exercise for health for me.

2009年4月3日金曜日

第11次労働災害防止計画がスタートして1年

第11次労働災害防止計画がスタートして1年が経過します。

第11防は、第10次防の成果をある程度評価しつつ、建設業の課題として、墜落・転落災害が依然多いことを取り上げられました。死亡災害は全産業の4割、死傷者数は全産業の2割を占めています。また、近年の受注競争の激化から、低入札工事において、労働者の安全衛生確保に影響が出ることを懸念しています。

第11次防の重点対策をリスクアセスメントの導入の更なる促進や重篤な労働災害の防止対策を二本柱としてとらえ、具体的に対策を示しています。

1.労働災害全体を減少させるためのリスク低減策の推進
 平成17年度のリスクアセスメントの実施率が20%であり、リスクアセスメントを促進するため、実施を前提とした法令適用の柔軟化を行うとしている。具体的にどのようなことをするのかはまだよく判らない。

2.重篤な労働災害を防止するための対策の充実
 特定災害対策として墜落災害・転落災害対策等を明示し、「足場からの墜落防止措置に関する法令の改正を6月に実施します。
 ・労働災害多発業種のなかで建設業対策を明示
 ・元方事業者による統括管理の充実
 ・専門工事業者の安全衛生管理能力等の向上
 ・発注者による安全衛生への配慮の促進等

 あらゆる項目に事業者による自主的安全衛生活動の促進と発注者による安全衛生活動の後押しを目指しているのが明らかです。

 このような労働安全行政の流れと共に、建設各社は労働安全衛生マネジメントシステムとリスクアセスメントの推進に取り組まざる得なくなってきました。

2009年4月1日水曜日

新しい部署で新たな挑戦

四国の2年間は短かった。

四国島内も回りきれなかった。山も石鎚、剣などしか登れておらず、島嶼部も直島、小豆島、女木島、男木島に渡っただけです。2年はあまりにも短すぎた。最後に88ヶ所を結願したのが一つの成果です。

4月1日から東京での勤務になります。

赴任したときは安全衛生のことは全くの素人同然でした。
最初の1年目は自分でも何をしているか訳が分からずに進み、2年目でやっとどのようなタイミングで行事をおこない、職場の問題は何かが分かってきて、3年目にこれらの問題に対して改善していこうとした矢先に転勤命令です。

「役職者は3年間で成果を出さなければ交替やむなし」という鉄則の通り3年目で何かをしなければならないと意気込んで、労働安全コンサルタントと第一種衛生管理者の資格も取得して業務改善に取り込もうとしていました。
部署は変わっても、この過程は何らかの役に立つと考えています。

今度は、一地方の労働安全衛生の管理ではなく、国外の現場の労働安全衛生の管理です。安全文化が大きく違い、少々戸惑うかもしれません。
「基本は命の尊さはなにものにも替えられない。」ということです。絶対に日本の貨幣価値で換算してはいけない。そのことを頭に叩き込んで安全の基本を指導していく予定です。

Challenges in the new division

I moved from Nagoya to Takamatsu of Shikoku two years ago because I was appointed to be in charge of Safety Control Section instead of Civil Engineering Section in Nagoya.

I feel that the 2 year period is not enough to completely master my new assignment. Therefore I try my best to continue studying safety issues. I did not have enough time to travel on Shikoku Island to visit various places there. I just climbed Mt. Ishizuchi and Mt. Tsurugi, and went to Naoshima, Shodoshima, Megi Island, and Ogi Island which are located in INLANDSEA SETO.

I also made a pilgrimage to 88 temples on Shikoku Island that is called the OHENRO which I started in January 2008 and completed it at the end of March 2008. I was praying for safety on construction sites during my pilgrimage.

Then I moved to Tokyo on the 1st of April to work in the Safety, Health and Environmental (HSE) Department of International Division to be in charge of HSE issues at overseas sites.
Last year some major accidents occurred at overseas sites. I am going to challenge to improve the safety level at the overseas sites to prevent accidents in the future.