2009年4月9日木曜日

労働安全マネジメントシステムを導入するもう一つの理由

なぜ労働安全衛生マネジメントシステムが必要か?

安全管理手法として労働安全マネジメントシステムを導入する一つの理由として以下のことからも分かります。


厚生労働省が平成16年2月17日に発表した「大規模事業場における安全管理に係る自主点検結果について」に現状の労働安全の問題とその分析に基づいて、労働安全マネジメントシステムを国として取り上げた理由が載っています。

自主点検結果は、
1.事業場のトップ自らによる率先した安全管理活動の実施が不十分
2.事業場のトップが、安全管理に必要な人員・経験や経費に不足感
3.下請等の協力会社との安全管理の連携や情報交換が不十分
4.労使が協力して安全問題を調査審議する場である安全委員会の活動が低調である
5.入社後の定期的な現場労働者への再教育や作業マニュアルの見直しが不十分
6.設備・作業の危険性の大きさを評価し、災害を防ぐための措置の実施が低調
この調査は製造業に対して行ったものですが、建設業にもいえることです。

これに対し、厚生労働省は以下の緊急対策要綱を出しています。
1.都道府県労働基準局幹部による経営トップに対する安全管理の徹底を指導
2.個別事業場に対する安全管理の重点的監督指導の実施
(1)事業場のトップによる安全確保の宣明
(2)下請け企業が混在している事業場における親企業と下請け企業との確実な連絡調整
(3)安全管理者に対する選任時等の教育の充実
(4)雇い入れ時あるいは作業転換時などの労働者に対する安全教育の充実
(5)職場の危険個所の特定・評価及びそれに基づく対策の徹底


レポートの解説が、「今後の労働安全衛生対策について」という労働政策審議会安全衛生分科会の報告に述べられて、トップの安全衛生に対する意思表明が特に重要だとしています。

リスクアセスメントの必要性に関しては、製造業についてリスクアセスメントを導入している事業場は、導入していない事業場に比べ災害の発生率が低くなっているという結果が得られているとしています。

一方、建設業では常に新しい環境、新たな工程に対して新たな作業員で行わなければならない課題があります。
この後、労働安全衛生法が改正され自主的な安全管理である労働安全マネジメントシステム

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