2009年1月27日火曜日

瀬戸内海

           晴れた日に瀬戸の浜辺を歩くのは気持ちがいい


           狭い航路を大きな船がゆっくりと進む


          芝生に寝転び読書をするのもいいし、メールも良かろう


           こんな分教場で勉強できたら いいだろうなあ


          鬼も閑そうに座っている

      
            誰もいない海、爽やかな風に吹かれながら
            ただ ぼやーっとして 遠くを眺めている
            それだけで気持ちが落ちつくのだ

2009年1月26日月曜日

職長教育は工夫が必要

建設業では職長に対し、職長・安全衛生責任者教育を2日間14時間、実施する必要があり、講師としてもかなりの労力が必要で、手を抜くことができない重要な教育です。
そして受講者が感心を示し、教育効果が上がる講習にするには熱意と経験を積むしかない。受講者が眠らないようにテキストの棒読みは避け、興味を持つような話題を探してくるのに事前準備に相当時間を割きます。

職長教育は工夫することが必要なのです。複数の講師で行うことでそれぞれの講師のノウハウが発揮されるでしょう。

★教育手法
このような教育では普通、災害の現状や職長の責務など堅苦しい話しから入ることが多いが、まず受講者を惹きつけるような話題から入るのが良いと思います。
最近は、ショッキングな災害の写真をいきなり見せることをやってみた。JR西日本の脱線事故やベトナム・カントー橋の事故の様子などを、全員が食い入るように見ていた。
教育手法はパワーポイントを使用するケースが多いが、講師としては時間管理が容易で教え易いが、受講する側は理解し易い反面、情報が頭の中を軽やかに通過していくだけでなぜか記憶に残りません。記憶に残るようにするには受講者に考え発言してもらうのが一番良い。
グループ討議のほかに、個人のヒヤリハット体験を発表するとか、ヒヤリハット教育シートを使ってみんなで「どんな危険があるか、どんな問題があるか」を徹底的に議論などの方法が効果的です。
これらの身近な情報からリスクアセスメントの説明や職長・安全衛生責任者の責務を説明していくと理解し易いでしょう。

★職長教育の重要性
職長教育の重要性を理解させるのも重要です。
これまで現場では協力会社から安全衛生責任者選任の報告を受けたが、選任された者は当然のように職長教育を受けている人達であり、それが当たり前でした。
しかし、最近は当たり前と思っていたことがそうでもないらしい。
建築工事では、重層下請が数次にも及ぶようになり、安全衛生責任者として選任された者で職長教育を受けたことがない人が多くなっています。最後次 に及んでは、一人親方になるケースがあり、名前だけの安全衛生責任者で、職長教育は受けておらず、安全の知識は相当低い状態です。
この傾向が、今後益々強くなるのではないでしょうか。
作業方法を決定し労働者を指揮監督するのは職長であるため、職長が安全衛生管理の要です。したがって職長・安全衛生責任者の安全意識を上げれば災害はぐっと減るでしょう。

★職長とは
労働安全衛生法の中では、労働者を直接指揮監督する者として、職長、安全衛生責任者、作業主任者がいますが、この区別を理解していない元請職員もいます。
職長とは、同じ事業主から雇用されている労働者を直接指揮監督する者です。したがって2次の安全衛生責任者が3次の労働者に 細部に至るまで直接指揮監督を行う場合、2次の安全衛生責任者は、職長ではありません。そして場合によっては偽装請負とされるかもしれません。
それぞれの役割は

ア.職長
1)役割 :労働者を直接指揮監督する者であり、労働災害防止活動を推進する最も重要な位置づけです。
2)選任基準 :規定なし
3)資格 :なし
4)事業者の責務 :事業者責任において所定の安全衛生教育を行わなければならない(法60条、罰則はなし)

イ.安全衛生責任者
1)役割 :統括安全衛生責任者及び後次請負人との連絡調整、混在作業による危険の有無の確認等
2)選任基準 :統括安全衛生責任者が選任される事業場の下請事業場(法16条・則19条、罰則は有り)
3)資格 :なし
4)事業者の責務 :建設現場では、職長が安全衛生責任者を兼務することが多く見られ、「職長・安全衛生責任者教育」の実施について行政通達が出されています。

ウ.作業主任者
1)役割 :当該作業に係る労働者の指揮、その他必要な業務
2)選任基準 :法令で定められている業務(法14条・令6条、罰則は有り)
3)資格 :法令で定める免許又は技能講習
4)事業者の責務 :職長教育は不要

★誰が教育するのか
職長教育は事業者の責任であり、元請けは教育の援助をするということです。事業者責任があるのに法令では罰則規定がないから行わないでは困ったことです。 事業者に責任を自覚してもらわないと、いつまでたっても職長の安全水準が上がりません。強いては現場の安全水準もあがりません。
こういうことを分かっていない元請け職員も増えてきました。建設現場では、職長教育を疎かにしてはいけません。
まず、元請職員が職長・安全衛生責任者教育の内容を理解することが先決でしょう。
そうです。元請職員が理解していないと効果のある指導はできません。
そこで、協力会社と元請職員が同席して一緒に教育を受けるのも一つの方法です。
今後は元請職員の社内教育も職長・安全衛生責任者教育の内容に統括責任者の責務を加えれば十分と考えます。


2009年1月25日日曜日

EDも職業性疾病

最近、EDに罹る人が増えているようです。

EDとは勃起不全・勃起障害のことで心因性EDが80%、器質性EDが20%です。心理的的な原因が大きく、仕事上のストレスや糖尿病、高血圧、飲酒など生活習慣病によって引き起こされることもあるそうです。職業性疾病と言えるかもしれませんが、プライバシーの問題なのでなかなか他人には言えない問題です。

また、うつ病では50%にEDを合併すると言われています。EDになるとセックスもできないため夫婦間の亀裂も深まり益々精神的に落ち込んでいきます。

こういったストレスがある時は、マスターベーションなどにより刺激を与えても大脳が興奮しにくく、興奮の伝達がスムーズに行われないため、勃起しにくくなります。

まずは職場や家庭内のストレスを少なくすること、適度に休息を取って心身のリフレッシュを行うことが必要です。しかし、それがなかなかできないのが近年の職場環境です。
うつ病とともに現代社会が抱える大きな問題です。

私は、毎日朝からビンビン勃起しています。ただ年とともに射精の勢いが衰えてきました。それでもストレスに打ち勝ってまだまだセックスを頑張ります。

2009年1月23日金曜日

海上の航行ルール

海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故に対し、横浜地方海難審判所は22日、あたごの動静監視不十分が事故の主因だったとして、海上自衛隊(第三護衛隊:京都府舞鶴市)に対し、安全運行を徹底するよう改善措置を求める勧告を言い渡しました。

 裁決は、海上衝突予防法の「横切り船の航法」を適用し、清徳丸が衝突を避けるための協力動作を行わなかったことを一因としながらも、「(あたごが)動静監視を十分行っていれば、接近する清徳丸に気付くことができた」などとしています。

 港湾工事に従事するものにとって海上衝突予防法は熟知しておかなければなりません。しかし、近年の工事量の減少で港湾工事の経験者が減少し、航路の航行規則すら分からない若者が増えてきました。
海上法規の原則は2つです。
 「海の上では、右側通行」
 「動きやすい船が、動きにくい船を避ける」

海上衝突予防法 第十五条(横切り船)
 2隻の動力船が互いに進路を横切る場合において衝突するおそれがあるときは、他の動力船を右げん側に見る動力船は、当該他の動力船の進路を避けなければならない。
この場合において、他の動力船の進路を避けなければならない動力船は、やむを得ない場合を除き、当該他の動力船の船首方向を横切ってはならない。

漁をしないで走っている漁船は動力船、セールをたたんでエンジンで走っているヨットは動力船。誰が見ても安易にわかる必要があり、海上衝突予防法に定めるそれぞれの灯火や形象物を表示しなければなりません。

海上自衛隊でもこのような基礎的なことが守られていなかったのです。

2009年1月22日木曜日

良いことを褒める文化

ニューヨークのハドソン川にUSエアウェーズのエアバスA320が不時着しましたが、機長の沈着冷静な判断と処置で全員無事救助されました。

このニュースが流れてあと、アメリカのマスコミは機長や救難関係者の事故対処の優秀さを大きく讃えました。でも、同じことが日本で起こったら、マスコミや行政当局がこのような前向きな評価をしたでしょうか。

高知空港で全日空機が胴体着陸をしたとき、飛行機の故障原因と整備責任のことばかり批判的に報道されて、機長の沈着冷静な処置を大きく取り上げることはなかった。
また、JR宝塚線脱線事故でも運転手のミスばかり報道されて、近くの主婦が踏み切りの緊急信号のボタンを押して対抗電車の運行をストップさせ、更なる大惨事を防いだことはほとんど報道されませんでした。

日本では常にマイナスのイメージや関係者を批判するようなことを中心に取り上げる文化です。生徒に注意や批判ばかりして伸びる目をつんできた学校教育の結果でしょうか。

少しでもいいところがあれば褒め称え、その生徒の能力を普段の力以上に能力を伸ばす文化に変わって欲しいです。現場の安全パトロールでも不安全設備や基準違反の指摘ばかりでなく、良好事例や創意工夫を取り上げ褒めることに比重を移すべきです。

今日の日本の社会は、まだ人を褒めることが下手な文化であること表しています。

2009年1月19日月曜日

建設業における事業場の範囲

労働安全衛生法では
「労働者数50人以上の事業場では安全管理者及び衛生管理者を選任しなければならない」(法第11条、第12条)
また、
「労働者数50人以上の事業場では安全衛生委員会を毎月1回開催しなければならない」(法第17条)
となっていますが、この事業場の範囲が建設業の場合はっきりしない。

★安衛法では全産業を対象としているため、支店は支店だけ(その他業種)、作業所は作業所(建設業)だけで、事業場となります。

ただし、このような解釈は、建設業においては、いかにも実情に合いません。そこで、一部の基準監督署で、支店は支店全体を一つの事業場とみなすべきだという指摘・指導をしている例もあるそうです。

現在、日本中を探して自社の労働者数が50人以上もいる事業場(工事現場)は、どれくらいあるでしょうか。探すのが大変なくらいです。今では重層下 請の構造が更に進み、細かい単純作業までが請負契約というケースが多くなっています。この条項に該当する事業所が少ないということは、法律が実態と乖離し ているということです。

「建設業固有の特性」として以下のものがあげられます。
1.工事が有期であること
2.元請業者と協力業者の協力体制のもとに工事が進められること
3.建設事業場の店社と作業所が一体となり工事管理が行われること
4.契約形態の重層化が進んでいる。

労働安全衛生規則の第87条の十では
法28条第2項の計画の届出の義務が免除される場合の認定で、「事業者は、認定を受けようとする事業場ごとに申請する」となっていますが、建設業 の特例として当該事業場において締結した請負契約に係る仕事を行う事業場(店社)が認定を受け、事業場を店社に読み替えています。したがって法律でも建設 業の特殊性を考慮して法改正部分から軌道修正しているのでしょう。

また、建設事業を行う事業者が、自らの意思において自主的に取り組む「建設業労働安全マネジメントシステム」や社内の制度では、支店を一つの事業場とみなして、システム運営をしているため、安衛法の現状に合わない部分を補完するようになっています。

以上のことから建設業では、労災の手続きは本社や支店はその他業種で行うものの、実際の運用上は店社と現場を一体的に事業場とみなした安全衛生管理体制で進めるのが現実的であり、実情に合っていると考えるべきです。また、店社と作業所を合わせて労働者数が50人以上の場合、安全管理者及び衛生管理者を選任し届け出を行い、50人未満の場合でも届出はしないものの選任を行うのがこれからの自主的な安全管理として適切であると考える。

法律と現状と合わない部分をどのように対応していくかが、我々安全担当者の役目でしょう。

※参考資料 「建設の安全」改正 建設労働安全衛生マネジメントシステムガイドライン

2009年1月18日日曜日

おみかん焼き

高松では珍しいとんど焼きがある。

高松の氏神様を祭る石清尾八幡宮では、お札や注連縄、お飾りを燃納する火でみかんを焼くのである。
正式には、庭燎祭(ていりょうさい)で、通称おみかん焼きと呼ばれている。
このみかんを食べると一年を無病息災で過ごせるという。
味は美味しいものではない。健康のためには少々.....

神社の入口のスーパーで竹竿に針金をつけてみかんを5,6個吊したものが売られており、家で作って持ってくる人もいる。


野焼きではあるがここでも環境に配慮されていた。
塩化ビニールの袋など、プラスチック類は一切燃やしてはいけない。
理由が分かる者にとっては当然の話しであるが、判らないお年寄りも多い。
塩化ビニールを低温で燃やすとダイオキシンが発生し、焼いているみかんに発ガン性物質として口の中に入れてしまう恐れがある。

なぜみかんなのか分からないけど、伝統行事は続けて欲しい。

2009年1月17日土曜日

阪神淡路大震災の経験

阪神淡路大震災からちょうど14年の月日が過ぎ去った。

神戸の町は外見上は復興したように見えるが傷跡はまだ残っている。
阪神淡路大震災により我々は多くのことを学んだが、それを近い将来必ずやってくると言われている南海・東南海地震の備えに十分活かされているとは言えない。
また、阪神淡路大震災のことを知らない世代も生まれつつある。

ここで最近の大災害をまとめてみる。
阪神淡路大震災の概要は
 発生 1995年1月17日5時46分
 規模 マグネチュード7.3 最大震度7
 死者 6,434人
 行方不明 3人
 負傷者 43,792人
 家屋全半壊 9,180棟

スマトラ沖大地震(インド洋大津波)
 発生 2004年12月26日7時58分(現地時間)
 規模 マグネチュード9.1
 死者・行方不明者 30万人
 
四川大地震 
 発生 2008年5月12日14時28分
 規模 マグネチュード8.0 震度6強~7
 死者 69,227人
 行方不明者 17,923人
 家屋全壊 650万戸

阪神淡路大震災の後も巨大災害が世界各地で発生している。
地震は自然災害であるため、これを防ぐことはできないが、被害を少しでも少なくする減災の考えが重要になってくる。南海・東南海地震ではスマトラ沖地震と同じように巨大津波が本州沿岸や四国沿岸に来襲することが予想されている。また、大阪市内の上町断層が動くと、阪神淡路大震災を凌ぐ大災害が予想される。

景気が冷え込んでいる現在、防災対策として集中投資は難しい状況であるが、市民の心の備えに対する教育は惜しまずに取り組んでもらいたいものである。

今日は阪神淡路大震災で犠牲になられた方の鎮魂と今後の大災害への心の備えとして、四国八十八ケ所霊場第76番札所道隆寺から第83番札所一宮寺をお参りした。

四国八十八ケ所霊場お遍路は、お接待の文化であり、助け合いの世界である。
阪神淡路大震災の時もお互いに助け合うことのありがたさを学んだ。
お遍路の文化を災害支援活動に広まって欲しいものである。

2009年1月15日木曜日

リスクアセスメント診断

コンサルタント会支部研修会で厚生労働省委託事業であるリスクアセスメント診断の発表を行いました。

 対象事業場は製造業でした。この事業場ではまだリスクアセスメントを導入しておらず、一からの教育指導となりました。しかし、独自の安全活動を行っていて受け入れる下地は十分できていると判断しました。
 
その独自の安全活動ですが、
一つは、300×運動 :ハインリッヒの法則の300の部分をヒヤリハット報告で一つひとつつぶしていこうとする運動で、毎月かなりの量の報告が出ていました。
 
次に、ベルパトロール :トップ自らがベルを鳴らしながら安全パトロールをするもので、東レの元岐阜工場長である丹羽氏が始められたものを実践していました。

したがって、リスクアセスメントをするための資料が豊富にありました。
また、リスクアセスメントの演習では危険性または有害性を表現する方法がうまくできず、「〜とき、〜して、〜になる」という表現方法を指導し、原因と結果が明確になるようにすることによって、対策を立て易くするようにしました。
リスク評価はグループによって大きくばらつき、少し混乱が見られました。ここで指導したことは、リスクアセスメントで重要なことは危険性または有害性をとことん洗い出すことで、リスク評価は経験者を交えることと時間をおいて見直しをかけ現時点でのばらつきはあまり気にしないようにすることを強調しました。

製造業に対するリスクアセスメントは、固定場所で同じ人が行うので、時間をかければだんだんと精度がよくなっていきます。しかし、建設業の場合はそうはいかず、協力会社の教育が主体になり教育効果も限定的にならざる得ません。 

建設業におけるリスクアセスメントの重要ポイントは作業手順書の作成にあると思います。施工計画書段階では作業の細かい所まで危険性または有害性を洗い出すことはできず、工事全体の重点安全対策を策定することがメインとなります。また危険予知活動では細かいことをやる時間はありません。

最近感じることは、建設業でのリスクアセスメントが形骸化しないよいうにするためには、元請け職員にも職長・安全衛生教育を受けさせ、リスクアセスメントを職長と同じレベルで理解させる必要があることです。

2009年1月13日火曜日

発心

四国霊場第75番札所善通寺から第83番札所一宮寺へ

思い立って四国88ヶ所を遍路することにしました。

普通は、第1番札所の霊山寺(りょうせんじ)から始めるのですが、弘法大師の生誕の場所である第75番札所善通寺から始めることにしました。

善通寺御影堂の仁王門の上に掲げてある遍照金剛とは、弘法大師が唐の長安で密教の高僧、恵果阿闍梨から与えられた灌頂(かんじょう)名です。

服装も普通のまま、般若心経の経本、納経帳、納め札、線香とそれらを入れる頭陀袋(ずだぶくろ)を揃えただけである。サラリーマンであり時間が取れないので歩き遍路ではなくマイカーである。
周りを見ていると、ほとんどがバスかマイカーのようである。

こうでなければいけないということはない。
肩肘を張らず、自分のできる範囲で行っていこうと考えている。
この考え方は、労働安全衛生マネジメントシステムに通じるところがある。最初から大きな目標を立て、目標に到達せず同じ目標を繰り返すのではなく、努力すれば手の届くところに目標を設定し、一歩ずつ積み重ね成果を上げていくやり方です。何事も地道にやるしかありません。

2009年1月12日月曜日

テーマは安全安心、健康、環境、技術者倫理

労働安全衛生・構造物の安全・地球環境の業務に携わる建設技術者として、日頃の疑問を考えていきたい。

労働安全衛生法は細かくて全て理解できているわけでないし、解釈の分からないことが多い。また法以前の倫理違反やヒューマンエラーが相変わらず多い。どのように教育したらよいのか壁にぶつかっている人が多いと思います。

多くの方の助言を頂き安全に関する知の集積と共有が出ればと考えています。
安全は事業者にとって最も重要なリスクマネージメントです。また、労働災害を起こすのも、測量間違いを起こすのも、赤字工事になるのも原因は人間が起こした失敗から生まれると考えます。その災害や失敗のメカニズムはすべて共通しているのではないでしょうか。

したがって、安全安心、健康、環境、技術者倫理などを主なテーマに取り上げて行きたいと考えています。

The theme is safety, health, enviroment, ethics of Engineers

Construction engineers engage in business as a occupational safety and health, global environment and safety structure, we consider the question around them.

Occupational Safety and Health Act are too conpricated so that we can not understand all the detail, often of uncertain interpretation. There are so many human errors and the ethics violation. I suppose that many people are against the wall what we should educate them.

I wish to integrate and share one's knowledge about the safety health and enviromental advice that many people present.
Safety, health and enviromental control is most important for risk management business. Another cause of industrial accidents, the mistake of the survey and the reason for the construction of the deficit we had come from human failure. Failure mechanism is common in all.

Therefore, safety, health, environment, and i will to focus on major themes such as ethical engineers.

2009年1月6日火曜日

ラインストップ

安全管理はやって当たり前、会社の中では空気のような存在かもしれない。

どこの会社でも「安全を全てに優先する」や「安全第一」など会社経営の基本方針として安全を最優先することを掲げています。
しかし、本気で実践する会社は意外と少ないと思われます。

建設工事では、営業が安い金額で無理して受注し、身動きも取れないような狭い現場で工事を進めなくてはならない状況で、現場には管理部門から工期を守り利益を出すことを要求されます。
そうするとどうしても無理をしなければいけない場面が出てきます。そのような場合に非常に不安全な状態にある場合、工程や利益を多少犠牲してでも作業を止めて安全確保を優先することができるかという問題です。

程度の差がありますが、誰が見ても非常に危なく、災害に繋がってもおかしくない場合は作業を一時中断すべきです。建設業も製造業でいうラインストップをできる環境にあるかです。
あるスーパーゼネコンは、会社のトップから末端の職員に至るまで、会社の信用に繋がるような不安全状態は直ぐに作業を止めて是正してから作業を再開するということをはっきりと言えるようになっているそうです。
現実はまだそのレベルに達せず、無理をやらせて災害に至るケースが多いです。

ラインストップという考え方は、トヨタ生産方式のなかで徹底されていることです。異常を発見したら直ぐラインを止めて原因究明し、再発防止対策を行う、品質と安全確保の基本となっています。ちなみに1分間ぐらいの短時間ラインを止めることを「チョコ停」というそうです。

不安全状態で作業を無理してやらせて災害が発生すると、何日も現場が止まり工程が大幅に遅れます。そうなる前に、現場でもラインストップやチョコ停を受入、先取りの改善を行うべきです。

安全管理は今まで空気のような存在であったかもしれませんが、これからは業務改善の最前線として存在感を示すべきです。「安全を全てに優先させる」はラインストップの考え方から実践できると考えます。すなわち安全文化の醸成です。

推薦図書(ブログ右欄) :「トヨタ生産方式と安全管理 −初めて明かされる安全管理活動の真髄」 鈴木 忠男 (労働調査会) を参照してください。