2009年4月27日月曜日

陥没事故

歩いていたら急に足元の土が陥没する、上から物が落ちてくるなど、安心して歩いてられません。

先日、北海道安平町のゴルフ場でフェアウエーでプレー中の女性が突然陥没した深さ4−5メートルの穴に転落し死亡しました。もう安心してゴルフもできないようです。
原因は、暗渠配水管に地下水が流れる際、負圧になって、暗渠配管の隙間から細かい土粒子が吸い込まれ徐々に浸食して空洞ができたと想像されます。

2001年12月、明石市大蔵海岸で護岸際が陥没し、そこにいた女児が転落して亡くなりました。このときの原因はケーソン護岸の目地に取り付けている防砂板が破損し、波の力によって砂が吸い出され徐々に空洞ができてある日突然陥没しました。

これらの災害はメンテナンス不良または施工不良であるため、定期的に点検を行っておれば防ぐことができたはずです。
また、技術系職員ならこのようになるメカニズムを理解していますが、管理している人が技術系ばかりとは限りません。運用している構造物や施設のメンテナンスと安全性を維持する仕組みを作る必要があります。

安心して街が歩ける、当たり前のことですがそれを裏で支えるのが技術者です。しかし、市民に不安を与えているのも技術者です。
技術者の信用を取り戻さなければ後継者も育たないでしょう。

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