2009年4月17日金曜日

安全帯は安全か

現場ではちょっと高いところに上がったら、アホの一つ覚えのように安全帯を着けろと言うことが多いようです。安全帯を着けていれば安全だと思っているのだろうか。

最近は安全体験訓練施設が増えてきて、実際に安全帯を着用してぶら下がることが体験できます。でもいくら腰骨に合わせて安全帯をセットしても、いざぶら下がってみるとお腹に食い込んで苦しい。この状態で落下したら内臓を強く圧迫するのは間違いまりありせん。
したがって、安全帯は絶対安全とは言えません。墜落して命を落とすよりはましな程度です。

安全帯の名前を変える必要があるでしょう。危険性低減索かリスク低減ベルトでも言えばいいのか、ちょっと長ったらしい。

安全帯のリスク低減効果は完全ではないことを知っておかなければなりません。

つい最近、安全帯が凶器になる光景を目の当たりにしました。
海上の導材上で鋼矢板を打設していました。鳶工が鋼矢板のセクションをかみ合わせようとしたとき、急に突風が吹き鋼矢板が大きく揺れた。そのとき鋼矢板が鳶工の安全帯に引っ掛かり、体を持っていかれ、あと少しのところで既設鋼矢板と吊り込んでいる鋼矢板の間に挟まれそうになりました。安全帯をしていたために逃げることができなくなったのです。
その後も転落の危険性があるので安全帯を継続して使用しまさたが、朝のKYの項目に予想される危険性が一つ増えました。

安全帯は、使い方によっては危険性を伴う。

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