2009年7月17日金曜日

ナイトクラブのリスクアセスメント

HSE(英国労働安全衛生庁)では、中小企業向けの簡易なリスクアセスメントである5ステップリスクアセスメントで、多くの業種のアセスメント事例を公表しています。

そのなかで、ナイトクラブのリスクアセスメントというのがあります。
"Example risk assessment for a nightclub"

このような例も危険源(hazard)の特定の参考になります。

危険源としては(What are the hazards?)
・火災 :従業員及び客が煙、燃焼、建物の崩壊による重大な災害
・高所からの墜落 :出演者が高いステージから墜落する、掃除、メインテナンス、照明係がはしごなどから転落し怪我をする
・転倒および転落 :従業員及び客が床で滑って転倒する、躓いて転倒する
・感電 :従業員及び客が電気器具の絶縁不良により感電する
・騒音 :従業員が長期間大音響にさらされることにより難聴になる
・暴力 :従業員及び客が喧嘩に巻き込まれ怪我をする
・ガラス片による切創 :従業員及び客は窓ガラスや鏡とぶつかることにより切創する
・ガス :従業員及び関係者はボイラーの爆発などにより中毒する
・高温 :従業員及び客は高温により熱中症になる
・注射針 :従業員は捨てられた注射針に刺さる
・重い物の持ち運び :従業員は重い物を持ち運ぶ際、腰痛になる
・運搬 :従業員は運搬車両に轢かれる
・CO2 :従業員はビール用のボンベよりCO2が漏れることにより酸欠になる
・アスベスト :従業員、特にメンテナンス者は建材に含まれているアスベストに被ばくする
・花火 :花火を使用することによりパニックになる
・レーザー :従業員及び客はレーザーの不適切な使用により目を傷める
・煙幕 :従業員はドライアイスを使用することにより皮膚を傷める。発煙及びミストは目、鼻、気管の病気を起こす
・飛来落下 :ぶら下げている飾りや額などが落下して怪我をする

たかだか、ナイトクラブでも多くの危険源があり、それに対するリスク低減対策を誰が、いつ、どのように行うのかを詳しく述べられています。

資料参照先
http://www.hse.gov.uk/risk/casestudies/pdf/nightclub.pdf

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