2010年8月25日水曜日

溶接棒のMSDS

労働安全衛生マネジメントシステムの外部監査で溶接棒のMSDSの不備を指摘された。

建設業においてMSDSは、化学合成の塗料や溶剤などしか思い浮かばず、溶接棒は頭の中から完全に外れていた。

溶接ヒュームによるじん肺障害は、今まで見過ごされがちであったが、粉じん障害防止規則の一部が改正され、対策が強化されています。
そのなかに、屋内において、金属を溶断し、又はアーク溶接する作業のうち、自動溶断し、又は自動溶接する作業という項目が追加されています。

この項目に該当しなくても、溶接ヒュームは人体に悪影響を与えることに間違いなく、溶接メーカーはMSDSを発行しています。

KOBELCOの製品安全情報シート(MSDS)では
粉じん、金属ヒューム及びガスによる急性毒性、感作性、慢性毒性、発がん性などが記されています。

建設業では野外で作業することが多く、防じんマスク着用の対象とならないケースが多いですが、MSDSを提示してこれらの内容を労働者に周知する必要があります。

我々建設技術者は、今まで溶接作業における有害性を甘く見ていたようです。

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