2009年3月1日日曜日

こんぴら参り

毎年3月1日はこんぴらさんにお参りすることにしています。
なぜかといえば、かつてこの日に作業船が大きな事故を起こし、事故の反省を風化させないためです。

こんぴらさんは四国霊場88ヶ所ではありませんが、航行安全や海上安全を祈願して多くの人が訪れます。

こんぴらさんは元はお寺です。旧称は象頭山松尾寺金光院 金毘羅大権現 琴平神社です。
金毘羅大権現とは宮毘羅大将であり薬師如来をお守りしている薬師十二神将の筆頭の仏さまで、真言では オン クビラ ソワカです。 ガンジス川の鰐神クンビーラが仏教に取り入れられたものです。

明治政府による廃仏毀釈で松尾寺が廃寺となり、貴重な仏像や仏教美術が散逸して行ったようです。明治政府が徳川家による幕政から天皇を中心とした中央集権国家を樹立するために国家神道を組織し、国民の意識を変えようとしたことに対し、失われた文化も多かったであろうと思われます。
      随神門も以前は仁王さんが迎えてくれた山門であったでしょう。

      旭社は旧・松尾寺本堂です。ご本尊は十一面観音だったそうです。

お寺と神社がもともと一体であり、相互に補完する文化を築いていた。最近、関西では神仏習合の信仰の復興を目指す神仏霊場会が発足し、伊勢神宮から延暦寺までの巡礼コース「神仏霊場巡拝の道」が設定され、関西2府4県の151の社寺が参加しています。
明治政府によりねじ曲げられた文化を自然な姿に戻すいい機会でしょう。

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