2009年3月13日金曜日

山でのインシデント

 今まで、登山中に事故や遭難にあったことはありませんか。
最近、中高年者の登山ブームで、山での事故が増えています。 

 重大なインシデントとして、会社の仲間5人パーティーで剣岳に登ったときのことです。
大阪から夜行バスで室堂に入り雷鳥沢を経由して別山乗越の剣御前小屋に泊まりました。翌日、剣岳を目指して一服剣を登っているときです。小さな沢状になっている急な登りの所で、前後に大勢の登山者が連なっていました。我々パーティーの先頭から2番目を行く上司が直径40cmぐらいの石に足をかけたところ、その石が浮石になっていて、重心をかけた瞬間に動き出しました。最初はまるでスローモーションビデオを見るような感じで落ちだして行きましたが、それがどんどんバウンドしだし、下から登ってくる登山者の列の中に飛び跳ねて落ちて行きました。すぐに「ラーック」と叫んだのですが、下のようすはガスに包まれていて判りません。

 剣岳頂上に着いて休憩しているとき、周りのようすを耳をダンボにして伺いましたが、怪我人が出たようすはなかった。石が落ちていったときは、怪我人が出るのは間違いないなと確信して覚悟していましたがホッとしました。
こういうときは、その上司が実行行為者として業務上過失致死傷で罰を受けるのか、我々も上から石が落ちてきて怖かったといってとぼけて逃げるのか、今となってはぞっとする話しでした。

 登山は業務ではないので、事業者責任は存在しません。自己責任が原則です。したがって、自分の身は自分で守らなければなりません。
そのためにも、登山における危険予知の基礎を身に付けていなくてはなりません。 

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