2009年3月30日月曜日

高速道路の割引開始

 緊急経済対策の高速道路料金割引が始まりました。

 大阪近郊、東京近郊を除いて高速自動車道をどこまで走っても上限1000円、本四連絡橋も1000円で通行でき破格の安さです。私も四国にいて2年間何回も明石海峡大橋・鳴門大橋を渡りましたが来月引越しとなり、利用出来ないのが残念です。

 この高速道路料金割引は将来のために本当にいい政索だったのでしょうか。
 
 対象が乗用車と自動二輪なので物流価格を下げる効果が無く、製造業に経済効果が及びません。地方への人の流れが増えて地方の消費が増えるというのが目的と思います。しかし、一次的に都会人による地方への行楽が増えるでしょうが、次第にストロー効果が顕著になると考えます。
たとえば、徳島の人が徳島駅前のそごうデパートに行くのではなく、車で神戸に出て大丸百貨店に行くとか、熊本や大分から福岡の阪急百貨店(新規出店)に買物や仕事に行くなど 地方の経済の落ち込みがますます加速すると思われます。

 また、政府がなぜ高速道路だけ値引きのための補助を行うのか不思議でなりません。
乗用車は燃料効率が船や鉄道に比べて悪く、同じ数の人や物を運んでも燃料を多く使いCO2を多く排出します。
 地球温暖化防止やエネルギー資源の節約が叫ばれる中、どうせ実施するなら、エネルギー効率の良い新幹線や離島を結ぶフェリーに補助金を投入すべきです。一方でCO2削減や化石燃料の節約を推進しなければならないはずなのに、やっていることがちぐはぐです。
これは選挙対策としか思えません。

 個人的には高速道路の値下げは助かりますが、数年後財政赤字となって負担しなければならないようなことだけは避けてもらいたいものです。


 

1 件のコメント:

david santos さんのコメント...

Excellent postings and nice images! Happy week!!!