2009年3月14日土曜日

疲労とヒューマンエラー

災害が起こるとよく被災者の個人的なミスを原因にあげることが多いです。

簡単にヒューマンエラーを原因にして、組織の管理は問題なかったとし片付けてしまうものです。
これはとんでもない間違いで、このような対応を取っても災害は無くなりません。
ヒューマンエラーの背後要因を見つけ出し、組織的な欠陥を是正しなければなりません。

また、ヒューマンエラーは、人間が本来持つ特性であるヒューマンファクターに起因しています。
また、疲労が蓄積したとき起こしやすくなります。そこで、一般的に人間はあるリズムで眠気を感じ、疲労を覚えます。一日のうちでは、15時頃が最大のピークになります。その他にも10時、深夜にもピークがあります。年間を通じると、8月が最大のピーク、そして4月のピークです。食後では、3時間経過した時に最大のピークを迎えます。

逆に言えば、このピークに一人作業や車の運転は絶対避けた方がよいでしょう。ここ数年、災害発生が安全週間の7月よりも8月に多く発生しています。このような人間の特性を作業計画に組み込むことにより災害を減らすことができます。

安全担当者は、一人で車を運転してパトロールにいくことが多くなりますが、現場で起きる災害のリスクより、車を運転して交通事故に合うリスクの方が高く感じます。
ひとごとではありません。

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