2009年5月7日木曜日

新型インフルエンザA(H1N1)の予防対策

新型インフルエンザウイルスの正体が少しずつわかってきた。

フェーズ5というのは世界的大流行(パンデミック)への移行寸前であることを意味していますが症状の重さを意味している訳ではありません。

今回の新型インフルエンザの症状は、季節インフルエンザと同程度で早い段階で治療を受けていれば軽症で済むようです。当初の発表ではメキシコでの死亡者が150人以上でしたが、季節インフルエンザなどから併発した肺炎による死亡者も含まれていましたが、最近の正確や検査による結果では死者が19人に減っています。また、死亡者の多くが低所得者層で高額の治療を嫌い市販薬を飲んで働き続けて重症になり肺炎を起こして多臓器不全で死亡したようです。

しかし過去のパンデミックの例では初期段階は軽症でも、第二波では重傷になっていることから警戒を怠ってはいけません。

今回は初期の危機管理体制の不備から情報の伝達が混乱し、不正確な情報が流れたことに対してマスコミがパニックを煽ったような感じです。悪い風評が流れ過剰反応を起こしています。欧米と日本やアジア諸国の対応もかなり差が現れました。アジアではSARSと鳥インフルエンザの記憶が残っていて敏感になっているようです。

新型インフルエンザは、手洗いとマスク着用をきっちりやれば対策は十分です。現在は国境を人々が自由に行き来する時代です。もう既に新型インフルエンザウイルスは侵入しているかもしれません。また、インドネシアでは相当数の豚が新型インフルエンザに感染しているという報告が発表されています。国内でもマスク着用を励行して感染を食い止めるようにすべきですが、ほとんどの人がマスクを着用していません。症状が軽いと行ってもウイルスがいつ強毒性に変異するかわからないので軽く考えるのは間違いです。

さらに感染に対する警戒は必要ですが、感染の疑いがある人を過度に拘束したり差別化したりするのは間違いです。もう少し冷静に対応してもらいたいものです。

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