2009年6月23日火曜日

山口県の一酸化炭素事件

山口秋芳プラザホテルでの一酸化炭素中毒は、被災した人にとって全く予見できないことでした。

部外者なので、この事件については新聞報道で知りえたことしか分かりません。
なぜ、煙突に蓋をされていたのか。この施設を使わなくなったとき、老朽化が進まないように以前の所有者が蓋をしたものと思われますが、新たな使用者がこの施設を使用するとき、全くなにもチェックを行っていません。

その結果、不完全燃焼を起こしダクトの隙間からCOが漏れ、室内に充満して一酸化炭素中毒に陥ったものでしょう。詳細は警察と労働基準監督署の捜査で明らかになると思われます。

経営者は細かい法令を知らないでしょうが、ボイラーを再使用するに当たり専門業者などに点検させなければならず、それぐらいの管理上の知識は必要です。ボイラー業者も稼動するかどうかだけのチェックしかしていなかったのでしょう。

また再使用してからどれくらい時間が経過していたのか分かりませんが、今まで異常に気付かなかったのかということも疑問点です。

経営者の管理上の責任と、ボイラー業者の技術者としての責任が問われるべきです。

建設工事でも換気設備のない室内で発電機を動かし、一酸化中毒になる災害が発生しています。これなどはほとんど無知からくるものがほとんどです。今回のケースも経営者、ボイラー業者ともに一酸化炭素中毒の知識が全くなかったのでしょう。

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