2009年7月7日火曜日

いい加減な始業点検

現場を回っていてよく目に付くことですが、始業点検記録を見るとキッチリつけられているが現場で実物を見て点検の有無を確かめてみるとじつにデタラメが多い。

その典型がワイヤーロープの点検です。月初めにワイヤーロープを点検しテープを巻く習慣が定着していますが、点検もせずにただ単にテープを巻く行為をしていることが多いようです。
月が変わると違 う色のテープを巻けばよいと思っている風潮があります。杭打ち業者だからといって安心はできません。先日も確認してみると、クレーンのメインのワイヤーロープが錆びていたり、フックのコッター止めを逆に止めていたり、素線が半分切れかかっているもの、ストランドが緩んだものや、最悪は玉掛に台付ワイヤーを使用して いるケースもありました。
それでもプロの杭打ち屋さんなのだろうかと疑うばかりです。

現場にどっぷり浸かって一日中様子をみているといいかげんな現実にあ然とします。元請け職員がキチッと業者を指導していないし、現地で現物を確認していない。指導する能力もないのではないか。

HONDAの本田宗一郎さんが実践した「三現主義」(何事も現場に出て、現物を見て、現実を確認しなければ良い物づくりはできない)に立ち帰ってほしい。
職員が全て確認していたら体がいくらあっても足りません。事業者を指導するしかないのですが、書類にこだわらずとにかく実際に点検を行ってもらいたいものです。

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