2009年2月17日火曜日

SDSはリスクアセスメントの資料

SDSについて、まだ建設現場ではよく知られていません。

SDSとは、(Material) Safety Data Sheets(化学物質等安全データシート)のことで、労働者に危険もしくは健康障害を発生させる恐れのある化学物質等を譲渡するとき、提供者は譲渡・提供先に対してSDSの交付が義務付けられ、現場でも取り扱う作業場の見易い場所への常時掲示、備え置きなどにより労働者に周知しなければならないとされています。(安衛法101条、則98条の2、PRTR法14条)

建設現場でも、SDS対象物が以外と多いです。
塗料、剥離剤、ウレタンフォーム中の有機溶剤、接着剤、クリーニング工事の酸洗い材料など
建築現場には、MSDS対象物があちらこちらにゴロゴロしています。缶にもSDSの表示と、危険性について説明書きがあります。知らぬは元請職員だけというお寒い状態です。
とにかく缶のそばに「SDS」の表示が必要でしょう。

これまでは熟練した職長がいて、細かい指導を作業員にしていたが、熟練者がだんだんいなくなり、今までは常識と考えられていたことがそうではなくなるような事態が発生しています。
塗料が目に入って労災なんてことも、おかしくない状態です。

SDSは、リスクアセスメントの重要な資料にもなります。一度MSDSに書かれている有害性(毒性)について再度確認してリスク評価してみる必要があるでしょう。

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