2009年2月18日水曜日

率先垂範

現場で「声掛け運動」を広めよう! という運動を取り入れている所は多いです。
しかし、掛け声だけでなかなか浸透しているようには見えません。
その原因は、元請職員が指示するだけで自らが実践していないから誰も後に続かないからではないでしょうか。

東レで岐阜工場長、滋賀事業場長をされた丹羽三千雄さんが書かれている「安全の鐘高らかに -背中に学ぶ現場の管理」(中央労働災害防止協会)が参考になります。
“トップが情熱を持って物事に当たれば部下も上司の背中を見てついてくる。トップに熱意がなければ、いくらいいことを言っても誰も動かない。”
まさにその通りで、いくら安全第一と言っても、トップが行動に示さなければ掛け声倒れに終わってしまいます。

先日、安全診断に行ったある製造業では、この本に出てくるベルパトロールを実践されていました。トップが率先垂範して安全活動をされていました。

建設業は表向き「安全をすべてに優先する」ですが、きびしい経済環境において本音は「儲け優先」の意識が残っていて、災害がなかなか減りません。
安全施工サイクルを効果的に実践する時はトップによる率先垂範が必須でしょう。

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