2009年3月25日水曜日

技術者としての誇り

技術系安全衛生責任者として職務に誇りを持っていますか?

安全衛生担当者というと、よく会社の主流から外れた生産性と相反することばかり言う間接部門とみられ、職務にひけ目を感じている人がいるのではないかと思います。

それはとんでもない話しです。
安全は、技術者として最も重要な達成すべき使命です。

技術者は、最終的に何を達成しようとしているのか。
技術者の使命は工学技術を屈指することによって市民の生活が安心でき豊かな環境を創造し、かつ安全で快適な職場環境を確保することです。その過程で利益確保、品質確保、工程確保、環境の保全などを併せて追求するに過ぎない。
このことを分かっていない技術者や経営者が多いようです。

技術系安全衛生担当者は、その最先端にいます。
今の技術者に欠けている部分を補う重要な立場ではないでしょうか。
日本技術士会の技術士倫理要綱には、「技術士は、公衆の安全、健康および福利の最優先を念頭に置き、その使命、社会的地位、および職責を自覚し、日頃から専門技術の研鑽に励み、つねに中立・公正を心掛け、選ばれた専門技術者としての自負を持ち、本要綱の実践に努め行動する。」とあります。
また、アメリカ土木エンジニア協会(ASCE)倫理規程の冒頭にも「エンジニアは公衆の健康、安全、福利を最優先する」ということが掲げられています。

技術者は、人々の安全、健康および福利を確保しなければならない。まさに我々技術系安全衛生担当者の職務であり、プロフェッショナル・エンジニアとしての誇りを持つべきです。
誇りを持ち続けるためには、自己研鑽を継続していくことも必要です。

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