2009年9月11日金曜日

「海の森」、「瀬戸内オリーブ基金」プロジェクト

昨日、東京有楽町で全国建設業災害防止大会が開かれ、安藤忠雄先生が「建設業の責任」という題目で特別公演をされました。

そのなかで、東京湾にあるゴミ投棄でできた埋立地を「海の森」にするプロッジェクと提唱されていました。安藤忠雄先生は、本音を独特の声で述べられる関西人らしい人です。関西ではアンタダさんと親しみを込めて呼ばれています。「海の森」プロジェクトも「瀬戸内オリーブ基金」と同じ趣旨で提唱されています。

昨年、直島の直島美術館(アートサイトベネッセ)で学芸員の方から解説を聞き終わって解散したとき、すぐ横の椅子にどうも見たことのあるオッサンが座っていると思ったら、アンタダさんでした。まさか本人がすぐ横にいらっしゃるとは思いもしませんでした。夕食も隣のテーブルで、何となく親しみを感じます。

「瀬戸内オリーブ基金」には、私も賛同し、ベネッセハウスにある募金箱や、ユニクロにある募金箱に多少ですが募金をしています。また、「瀬戸内オリーブ基金」が助成する緑化運動の一つでもある「男木島に日本有数の水仙郷をつくるプロジェクト」にも参加し、山の中に水仙を植えてきました。

「瀬戸内オリーブ基金」趣意書は、以下の通りです。(全文転載)

−美しいふるさとを次の世代に−

わが国最大級の産業廃棄物の不法投棄事件として注目を集めた豊島事件は、ただひたすらに「豊かな島を後世に残したい」と闘ってきた島民たちの25年にもわたる運動の末、今後は隣接する島の一つである直島に処理施設を設け、廃棄物を完全に撤去・無害化するという道筋を得ました。しかし、かつての緑あふれる豊かな島を取り戻すという産廃撤去よりも困難な新たな闘いはまだ始まったばかりです。
「豊かな海」瀬戸内海は、海上交易で文化や産業を育み、一方で一万年にわたって島々や沿岸の住民に海の幸をもたらしてきた世界でも有数な閉鎖性海域です。わが国は六千八百五十二もの島々からなっており、瀬戸内海にそのうちの一千ほどの島が点在しています。
都会では経済効率が最優先され、すでに町に緑の入り込む余地がなくなりつつある現在、瀬戸内海の島々が本来もつ、海と森との絶妙な関係や自然が共存できる環境は、都会が求める経済的豊かさとは異なる価値観を与えてくれています。
私たちはこの考えのもと、かつての緑あふれる自然の再生を目的とし、豊島及び直島から瀬戸内海周辺一帯を対象にオリーブの木をはじめとした緑化活動を行うため、内外の多くの方々に志を募ることを決意しました。

この運動は、そこで生活する人々と共に植樹し、育てつづけることによって、一人一人が環境を守り、自然と共に生きてきた人類の原点を見直す意識を促そうをするものです。そして、大きな打撃を受けた豊島をはじめとする瀬戸内海の島々を結び、次の世代へ美しいふるさとを託すことを目的としています。多くの方々にこの趣旨をご理解いただき、ご協力いただけることを心から願っています。
呼びかけ人
中坊公平
安藤忠雄

NPO法人「瀬戸内オリーブ基金」ホームページ http://www.olive-foundation.org/

「海の森」プロジェクトホームページ http://www.uminomori.metro.tokyo.jp/

次世代に瀬戸内海の緑を復活することが、我々世代の使命です。

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