2009年9月15日火曜日

食の安全

餃子への農薬混入に始まり、事故米の食品への転売や、汚染牛乳による食品の国内流入など、食の安全を脅かす事件が後を立ちません。つい最近、ステーキレストラン「ペッパーランチ」のO157による食中毒が発生しました。
どこもかもが何らかの形で食品の信用を疑うような行為をやっているのではないでしょうか。何を信じて良いのか分からない状態です。

成型肉とは、タンパク質等の粘着剤で肉の端材や内蔵肉などを混ぜ合わせてブロック肉のように形を成型したものや、輸入肉に和牛の脂肪を注入して味を良くして圧力を加えて成型し直したものです。O157は筋肉内部には存在せず、たとえ表面に菌がいたとしても食べるときに表面を焼き、熱で菌を殺すので、レアで肉を食べることができます。しかし、成型肉は菌が内部に混入しており内部まで熱を加える必要があります。技術が進み、一見したところ消費者には成型肉かブロック肉か見分けがつきににくくなっています。成型肉である場合ははっきりと表示と注意を促すべきです。

販売者は人を騙して儲けることばかり考えているのではないでしょか。
中国も日本もあくどい商売人のやっていることは同じです。

餃子や事故米の問題は、いつの間にか有耶無耶になってしまいました。このような土壌にしてしまった農林水産省の体質も問われなければならない。事故米事件では、農林水産省の職員が自分達の責任を回避しようと躍起になったと思われます。うやむやな返答をしているうちに、内部の倫理違反や、業務の不正処理の事実を封印してしまったに違いありません。

食の問題は、国の安全保障の問題でもあります。新しく新設された消費者庁が各省庁の既得権益の壁を打ち破り、かつ官僚の不正を正し、消費者の職の安全を護っていけるか、これからが勝負です。

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