2009年9月19日土曜日

国際海岸クリーンアップ

毎年、アメリカの環境NGO「オーシャン・コンサーバンシー Ocean Conservancy」の呼びかけで、世界の80カ国以上と地域で、9月19日前後に、海岸の清掃や海底ゴミを回収して調べる「国際海岸クリーンアップICC ;International Coastal Cleanup」のキャンペーンが展開されています。

 オーシャン・コンサーバンシーは、人間の出す廃棄物によって犠牲となる海洋生物が近年増加しているという報告を受け、1986年に海岸ゴミを拾いながらゴミの実態を調査するクリーンアップをはじめました。何がいくつあるのか、どんな材質のものか、それがどこから来たのかなどを突き止め、結果を集計分析して海の汚染物を元から絶つための方策を企業や行政に低減しています。
 このクリーンアップ・キャンペーンはボランティア活動が主体で、海上に投棄されるゴミの撲滅を、市民の協力を得て海洋環境の改善に少しでも役立てようとする第一歩にすぎません。少しでも多くの人に関心を持ってもらえるように、地道な活動を進めています。(一部、JEANホームページより転載)

 日本では全国クリーンナップ事務局(JEAN ;Japan Envioronmental Action Network)
が中心となり、国内の多く会場でキャンペーンが予定されています。
私は、JEANが主催する神奈川県の鵠沼海岸会場(9月12日)に行ってきました。

環境に関する関連記事は、ここを参照してください

English page is as follow :http://tomstar-mount.blogspot.com/2009/09/icc-at-kugenuma-kaigan.html

  通常の海岸清掃とは異なり、海岸を清掃することはもちろんのこと、そのゴミの発生源を特定して、発生源に働きかけてゴミを減らすことを目的としています。そのため、全世界を同じ時期に同じ方法でゴミを集め、そのゴミを分類調査し、アメリカの本部にデータを集積して、ゴミの発生源に対策を取ることを働きかけています。

  清掃・調査方法は、ある決められた面積を20分かけて清掃し、集めたゴミを40分かけて分類、計測します。グループ毎に分かれてみんなでゴミをプラスチック類、タバコの吸い殻、ペットボトルなどに分類します。

今回は、約400人ぐらいの参加でした。団体や個人の参加等さまざまです。

  そのなかで、タバコのフィルターの多さに驚かされました。サーファーが沢山いましたが、みんなが海岸にタバコを投げ捨てているとは思えません。事務局の話では、市中の排水溝に投げ捨てられたタバコの吸い殻が、雨水とともに海に流れ、それが海岸に打ち上げられたそうです。JTの職員に見せたいぐらいです。このフィルターを海亀や鳥が間違って食べて、腸閉塞等を起こして死に至ることを.....

  恐ろしい注射針等も発見されました。海外から流れ着いたゴミも沢山あります。海洋ゴミは一国だけでは対応が難しく、周辺国との連携が必要です。また海とは関係のなさそうな町中の排水溝なども関係しているので、多くの人に関心を持ってもらいたいものです。

Ocean Conservacyホームページ :
http://www.oceanconservancy.org/site/PageServer?pagename=icc_home

JEANホームページ :http://www.jean.jp/common.html

ICCキャンペーンの情報は海守からも頂いています。海守ブログは、以下の通り http://blog.canpan.info/umimori/archive/412


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