2009年9月21日月曜日

京都東寺で四国八十八カ所巡礼は一区切り

我が家のお墓が京都市下京区にあり、お墓参りの後、東寺に参拝しました。

東寺はJR京都駅八条口から南へ15分ほどのところにあり、新幹線の窓からも五重塔がよく見えます。正式名は金光明四天王教王護国寺秘密伝法院です。真言宗総本山で、御本尊は薬師如来です。


東寺は、平安遷都とともに建立された官寺です。桓武天皇の後に即位した嵯峨天皇は、唐で新しい仏教である密教を学んで帰国した弘法大師空海にこの寺を託し、日本で初めての密教寺院です。弘法大師空海は、密教の主尊である大日如来を境内の中心にすえ、広大な寺域そのものを曼荼羅として表現しています。



「身は高野、心は東寺に納めておく」という御詠歌があります。弘法大師空海は、高野山奥の院に入定になりましたが、心は、東寺にあるとうたっています。昔から、四国八十八箇所巡礼は、東寺で出発のご挨拶をして、高野山奥の院で巡礼修了のお礼をすると伝えられています。東寺にはこれまで何度も訪れていますが、この春に四国八十八ヶ所巡礼を終え、お盆休みに高野山奥の院へお礼のお参りをしたことを、再度東寺に報告に訪れました。御影堂の前は弘法大師に報告する人でいっぱいです。


御朱印は食堂(じきどう)で頂きます。お堂の中では四国八十八ヶ所の版画展が開かれていました。また、宝物館では国宝の両界曼荼羅図(伝真言院曼荼羅)の胎蔵界と金剛界が展示されていました。


なお、曼荼羅(Mandala)は仏の本質を得ることと解釈されています。真言密教において曼荼羅は、主として法会の本尊として、また聖なる空間を構成するものとして位置づけられています。(東寺のパンフレットより)

 今日は21日で、ちょうど弘法市が開かれていました。弘法大師空海は3月21日に高野山奥の院に入定になり、東寺では毎月21日に御影堂で行われる御影供にちなんで市が開かれます。「弘法市」、「弘法さん」は、京都・東寺だけでなく、大阪・四天王寺や名古屋・日泰寺も毎月21日に開かれています。


境内は骨董品や布地、食料品等で覆い尽くされていました。




東寺のシンボルの五重塔です。
東寺のパンフレットより

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