2009年10月4日日曜日

自動車のフロアマットが危険源に

トヨタ自動車が米国で計380万台ものリコールを発表しました。

その原因は、運転席に敷かれているフロアマットが運転中に外れてアクセルペダルを押え続ける状態になり、アクセルペダルを放してもスピードが落ちず大きな事故につながるというものです。

10月1日の朝日新聞に米国ABCニュースで報道された被災者からの緊急通報の内容が掲載されていました。その部分を転載すると。

 通信指令係「こちら緊急電話番号。どうしましたか」
 通報者「アクセルが動かない。トラブルが発生した。ブレーキも利かない」
 通信指令係「分かりました。車を止めることができないんですね」
 通報者「交差点が迫っている。交差点が迫っている。つかまって。祈って……」
 緊急通報があったのは8月28日。米カリフォルニア州サンディエゴ郊外を走行中のトヨタの高級車「レクサスES350」からだった。
 運転者は州警察の高速隊員で、妻と13歳の娘、親族の男性の3人が同乗していた。事故直前には、操縦不能の状態で、時速は120マイル(約190キロ)に達していたとみられる。そのまま交差点に突入し、他車と衝突して大破し炎上。この4人が亡くなったという。通報がなければ、原因は何一つ分からずじまいになった可能性がある。

全く、悲痛な通報です。
この通報の原因究明の中でフロアマットが危険源になったことが明らかになりました。ごくありふれたフロアマットがずれることによって、重大災害に直結する可能性があることを意外と理解されていなかったと思われます。

よく純正のフロアマットの上に、カー用品屋で購入したフロアマットを敷いている人がいます。このような場合、直ぐにずれて今回と同じような災害になりかねません。

万が一、アクセルペダルが戻らない場合やブレーキペダルが利かない場合どうしたらいいのか、異常事態対応についてよく理解しておいた方がよいです。落ち着いてエンジンを切る、ただしキーは絶対に抜かない。もし抜いてしまうとハンドルロックが係ってしまいます。車を路肩に寄せてサイドブレーキを引く、高い部分へ乗り上げるなどして減速するしかありません。

普段から頭の中に入れておかないとパニックになって何もできなくなるでしょう。

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