2009年10月26日月曜日

海外での危険予知活動 



KYKは一見海外のシステムのようですが、危険予知活動(Kiken Yochi Katsudou)のアルファベットの頭文字であり、日本独自の安全管理システムです。

東南アジアでもこのシステムを取り入れているところがあり、中災防では各国語に訳した資料をホームページに掲載しています。
http://www.jniosh.go.jp/icpro/jicosh-old/japanese/topics/safety/zeroaccident/zero-sai/index.html

KYKは、朝礼に引き続いて行われるツールボックス・ミーティングの中で今日の作業についての危険性を揚げそのリスク低減対策を立て、最後にみんなでスローガンを唱和するものです。ボトムアップ型の小集団活動の一つで、安全施工サイクルの重要な要素になっています。

欧米に於いてもKYKに似た安全活動があります。JSA(Job Safety Analysis)とSTARRT(Safety Task Analysis Risk Reduction Talk)です。この安全活動は前日のミーティングで、翌日の作業手順とその作業における危険性の洗い出しを簡潔に書き出します。そして当日の朝礼でSTARRTチェックシートに基づいて職長が作業員に話しかけながら資格やリスク低減対策の確認と周知を行うものです。KYKは作業員から意見を引き出して安全意識の高揚を図ることを意図していますが、STARRTは、各組織のトップからの問いかけによる意識漬けを図ろうとしています。

JSAの例

STARRTの例

どちらも良いシステムですが、職長が主旨を良く理解していないと直ぐに形骸化する恐れがあります。それを防ぐには元請職員の参加と参加者相互のコミュニケーションが不可欠です。

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