2009年11月21日土曜日

山で野生動物と遭遇したら

先日、乗鞍岳駐車場内で熊に教われる災害が発生しました。

乗鞍岳には2005年夏に名鉄バス日帰りツアーで登りました。バスが沢山並んで大勢の人で賑わっていた所でした。
本州に生息するのはツキノワグマ、北海道には一回り大きいヒグマです。大雪山や羅臼岳などではヒグマの被害も多発しています。
登山中に熊に出くわしたらどうしたらよいか、その場に遭遇したら誰もが冷静に行動できないと思います。色んな文献で対処法を調べてみると、まず絶対に走って逃げてはいけないそうです。熊は好奇心が旺盛で逃げたら追いかけてきます。熊は走るのが早く。100mを7秒台で走るそうです。また、大声を出すと驚いて向かってくるそうです。昔から言われている「死んだふり」はかえって興味を持つので絶対にしてはならないそうです。対処方法は、第一に熊が人間に興味を持たないように、ゆっくりと熊から離れることが一番だそうです。そして第二に大きな声を出さない。写真撮影をしない。特にストロボの光は刺激を与えます。第三に走って逃げないことです。第四に小熊を見かけたらすみやかにその場から遠ざかることです。

次に山でよく出くわすのがイノシシです。イノシシは子育て時期が一番危険で、ウリンボウを可愛いからといって手を出すと、親が突進してきます。牙もあるから非常に危険です。イノシシも相手にしなければ全くおとなしい者です。六甲山のロックガーデンには一日中イノシシの家族が群れをなしています。でも手を出さない限り非常におとなしいです。

サルは人間に近い野生動物ですが、種が近いがために目と目を合わせるとプライドを傷つけられたと思って歯を剥いて威嚇してきます。食べ物を見せたら飛びかかってきます。近年山の開発が進み、餌を十分に確保できず里山に降りて餌の確保に必死になっているようです。サルの悪業に対して対策をとるのではなく、サルが餌を確保できなくした環境破壊の行為を制限し、サルとの共存を模索すべきです。ニホンザルは世界中で最も北の地域に住んでいます。熱帯ジャングルのサルと違って生活が大変です。

ヘビは出くわすというより、踏みつけることが最も危険です。登山道がほど良い日光浴の場所になっていて寝そべっているところに人間がやってくる。ヘビもびっくりして反射的に踏んだ人を襲うことになります。ヘビに噛まれたら携帯電話で1分でも早く病院へ行くべきです。マムシの血清をおいている病院は限られているので、救急隊に応急処置をしてもらうことをすすめます。日本ではマムシ、ハブが危険です。インドネシアやタイではキングコブラやグリーンスネークがいて迂闊に山の中を歩けません。

夏の暑い日に低山ハイキングして襲われるのがススメバチです。ハチは黒いものにより反応するため、黒い服や防止は避けた方が良さそうです。気を付けなければならないのはハチの毒に対してアレルギーを持っている人です。刺されて数分後には、アレルギー反応によって、意識障害や呼吸困難といった症状が現れ、最悪の場合は死ぬこともあります。また、二度目や三度目の人は抗体が過敏に反応し重症になることがあるので注意が必要です。

夏山でやっかいなものにヒルがあります。特に鈴鹿山脈、大台ケ原、丹沢が有名ですが、地空温暖化で生息域と活動期間が広がっています。以前、鈴鹿の藤原岳に登ったとき、最初は気がつかなかったのですが足がかゆいのでズボンをめくってみるとヒルがピンポン球のようになっていました。登山道をよく見ると登山道にぎっちりとヒルがいるのにはびっくりしました。常に足を動かしていなければならず休憩等できません。登山用具店でヒルよけスプレーを売っていました。まだ使ったことがありませんが試してみる価値はありそうです。

最後に、最も恐ろしくやっかいな動物がオバハンです。周りのことはかまわず大きな声で吠えます。避難小屋では夜遅く避難する人間がいても意に介さず自分たちのテリトリーを守ります。一日中餌を食い散らかし林の中のいたるで小便をして白い紙を撒き散らしています。凶暴性はないが集団で吠えまくるのでなるべく近寄らないようにすることをお勧めします。

山の中で野生動物に遭遇したときはそおっとしてあげること、そして絶対餌を与えないようにすることです。

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